今日は暑かった。ダウンジャケットを春ジャケットに替えて出かけたが、日が沈むまでは、それでも暑かった。この季節、仕事に持参する500mlPETは帰りには1/3ほど残っているのが普通だったが、今日は最後に一気に飲み干した。明日の気温はさらに上昇するようだ。


昨夜はしっかり睡眠をとったおかげで、今日の通勤電車は『鬼平犯科帳 決定版』の第12巻を読むのに十分な時間をとることができた。これでようやくシリーズがつながった。




本巻に収録されているのは次の7話。( )内は初出誌「オール讀物」の刊行号数。

・いろおとこ(1974年6月号)

・高杉道場・三羽鳥(1974年7月号)

・見張りの見張り(1974年8月号)

・密偵たちの宴(1974年9月号)

・二つの顔(1974年10月号)

・白蝮(1974年11月号)

・二人女房(1974年12月号)


表紙絵には、歌川広重の『名所江戸百景』より「大はしあたけの夕立」が使用されている。





鹿熊の音蔵に殺害された火盗改方同心・寺田又太郎に代わって寺田家を継いだ弟の寺田金三郎も火盗改方の役目に就いた。金三郎を見て驚いた女おせつが兄に関して何かを知っていると接触した金三郎だったが…。(いろおとこ)


高杉道場で剣を修行した長谷川平蔵は岸井左馬之助と並んで竜虎と呼ばれていたが、もう一人加わって三羽烏とも呼ばれた長沼又兵衛がいた。老密偵・相模の彦十の報告で、女賊・砂蟹のおけいの頭として長沼又兵衛の名前があった。(高杉道場・三羽烏)


平蔵の密偵・舟形の宗平は偶然に旧友の長久保の佐助に遇った。宗平が大滝の五郎蔵についていると言ったことに驚く佐助。その五郎蔵は紙問屋・伊勢屋に押し入った賊の畜生ばたらきに憤慨していた。その様子を窺う佐助の真意は?ひそかに佐助の動きを見張るおまさは同心・酒井の姿を目にした。(見張りの見張り)


長谷川平蔵の腕利きの密偵6人が集まって飲んでいるうちに思い出話に盛り上がり、畜生ばたらきに憤慨して、お盗めの手本を見せることになった。対象は高利貸しで有名な町医者・竹村玄洞に決まった。(密偵たちの宴)


左馬之助を見舞った帰りに長谷川平蔵は、「阿呆烏」と呼ばれる女を紹介することを稼業にしている老人から素人女を紹介された。正体を隠して、実態を知ろうと話に乗った平蔵だったが、平蔵を火盗改方と知る男がこれを見ていた。(二つの顔)


長谷川辰蔵は茶屋・近江屋の妓・お照を気に入って通っていた。ある日、お照に指名が入った。相手は津山薫と名乗る女だった。剣の腕を試そうと辰蔵がちょっかいを出してみたが、白扇一本で退けられた。その扇を見せられた平蔵には閃くものがあった。(白蝮)


高木軍兵衛は深川・佐賀町の味噌問屋の用心棒を続けていた。ある日、上方で一緒に仕事をしていた加賀屋佐吉が近寄ってきた。ある盗賊を斬ってほしいという。軍兵衛は平蔵に相談して佐吉の話にのるが…。(二人女房)



高木軍兵衛の事件のあと、疲れが抜けない長谷川平蔵は公儀に願い出て熱海で保養することになった。で、第13巻の湯治に続いていた。ようやく腑に落ちた。


こんなに早く11、12巻が手に入るとわかっていたら、飛ばして先を読むことはなかったが。



明日は彼岸入り。今月も残り2週間になった。今月はウォーキングイベントにまだ一度も参加していない。明日から2日連休だ。浜松町を歩いてくるかな。