先週からよく身体を動かしている。おかげで疲れが抜けずに溜まる一方だ。珍しく弱音を吐きたくなったが、タイミングよく明日に休みを入れておいたのはこうなる予感があったんだろう。明日予定していたウォーキングもキャンセルだな。


活字を追うのも眠りを誘う一因ではあったが、ローダンシリーズの最新巻だけは何とか読み終えた。第708巻『神々の掟』だ。




ハルト人イホ・トロトが残した映像に映っていた謎のアンテナ船。それを目にしたローダンはグラドから異人の船の行き先を探った。そこはラシュタ星系第二惑星のオパックだった。


グラドはアンテナ船を惑星アオンタンの地下格納庫に隠したが、ローダンたちは秘密裏に侵入に成功した。だが、この行動でオファラーのサラアム・シインが環状発話膜を傷つけ、歌えなくなった。


だが、このとき目にした異人の姿の特徴から異人はベカッスと呼ばれるコウモリに似た種族で、その情報は宇宙ハンザの情報の中に残されていた。彼らの故郷は大マゼラン星雲中心部をこえた故郷銀河の反対側に位置するオルサ星系の第五惑星カッスバンだった。


カッスバンに到着したローダンたちを自分たちに宇宙航行技術をもたらした神々と勘違いしているベカッスだったが、カッスバンに残されていた宇宙ハンザの遺物から、技術を提供したのは宇宙ハンザではなかった。


ベカッスは選ばれた者のみが搭乗できる永遠の船の到着を待ち望んでいた。4年間故郷を離れたベカッスたちはその間の記憶をすべて失くしていた。その永遠の船が到着した。


ローダンたちを、宇宙航行に導いた種族と信じているベカッスの思いちがいを利用して、ローダン、ブリー、エイレーネ、グッキー、ベオドゥ、コヴァル・インゴードが選ばれたベカッスとともに永遠の船に乗り込んだ。


船はどこに向かうのか、何が待っているのか。次巻『永遠への飛行』に続く。



本巻に収録されているのは次の2話。

第1415話 預言者のシュプール(Die Spur des Propheten)

第1416話 神々の掟(Das Gebot der Goetter)


著者はロベルト・フェルトホフとアルント・エルマー、翻訳は赤坂桃子さんが担当されている。



今後の刊行予定:

03/21 第709巻 永遠への飛行(Flug in Richtung Ewigkeit)

04/05 第710巻 あるサイノスの死(Der Tod eines Cynos)

04/23 第711巻 時の目撃者(Zeitzeugen)

05/09 第712巻 惑星フェニックスの反乱(Revolte auf Pheonix)

05/22 第713巻 その男、ダアルショル(Daarshol, der Cantaro)


第711巻に収録される第1422話から原題に「Cantaro」という言葉が使われ始めている。いよいよ「カンタロ」の謎が明らかにされていくのか。そして後半に突入して反撃開始…かな。