かなり暖かくなったが、夜になると天気が崩れる予報もあった。昼を回ると風が強くなったのが家の中にいてもわかった。夕方に用事で立川に出たが、帰ってくる頃には時刻は20時に近づいていた。
風がますます強くなったようだ。春一番が吹いたのか。明日の気象情報が楽しみだ。歩いて帰る途中冷たいものも顔にあたり始めた。雨か。買い物していなければかわせたかもしれない。京王線の高架沿いに200mも歩くと雨は上がり、三日月(正確には五日月なので夕月と呼んだ方がいいのか)も輝いていた。
こんな短時間で雨に降られるとは、ついているのかいないのか。月が出ていたのでツキはあったんだろう。
先日から手に取っていた堂場瞬一氏の『小さき王たち 第二部 泥流』を読み終えた。大河政治マスコミ小説の第2弾は、前作から25年後の社会が舞台になっていた。2022年7月に早川書房から刊行された。
東日新聞の社会部長、高樹治郎の息子和希は新米記者として東日新聞新潟支局に配属されていた。その和希に鈴木と名乗る謎の男から不正選挙資金疑惑情報がもたらされた。疑惑の対象は、今年の総選挙で初当選を果たした新潟三区選出の民自党議員、友岡拓実だった。
友岡に中央経済会という詐欺まがいの投資セミナーの会が集めた資金が流れたという。友岡の背後には長村幹事長がいた。25年前の贈収賄事件で一度は挫折した民自党議員の田岡総司が師事した当時の幹事長、増渕が急逝したとき、どさくさに紛れて増渕の後継の座を強引に奪った、と田岡はみていた。そして地検も動いていた。
田岡はマスコミをコントロールする野望をもっていた。そのチャンスが到来した。東日を自爆させ、高樹家を中央から遠ざける。田岡が画策した仕掛けの結果は?
田岡家と高樹家の確執は息子の世代に引き継がれた…。
本書の構成は以下のとおり。(目次引用)
第一章 崩落
第二章 被害者たち
第三章 仕かけ
第四章 決断
第五章 特ダネ
第六章 惨敗
明日から確定申告が始まる。早く済ませないと、気になって仕方ない。今年はスマホでe-Taxだ。