今週後半は4月の気温まで上がる予報が出ているが、今朝の空気は冷たかった。通勤途中にある畑地では霜柱が見られた。20℃近くまで上がる日の最低気温はどうなるんだろう。荷物になるが、作業服は2種類持っていくとするか。


一昨日から読み始めていたペリー・ローダンシリーズ最新刊の第706巻『氷結惑星イッサム=ユ』を読み終えた。先日読んだ時代劇から45世紀の世界へと感覚を移した。




ローダンは、拉致されたニッキ・フリッケルの手がかりを求めてトランダルラーの館に向かった。そこで手に入れたメモキューブの中に未知の者の会話と思われる「…基地イッサム=ユに戻れ」という言葉が残されていた。


イッサム=ユはリシュタル星系最外側の第11惑星だった。近づいたローダン一行に謎の通信が届いた。ニッキが囚われた場所を教えていた。情報源は植物知性体ザタラ姉妹で、共にいるロボットに発信を依頼していた。


コマンザタラとフォアガッチュアのザタラ姉妹はシガ星人のジジ・フッセルの世話を受けながら惑星スヴォーフォンで生活していた。だが、宇宙の許容限度を超えるハンガイ銀河の第四クオーターが遷移してきたとき、ドリフェルからの強力なハイパーエネルギー波でジジ・フッセルは亡くなり、利用していたヴィールス・ゴンドラも消滅した。


両ザタラも麻痺し、意識存在から引き離された。それをジジが購入していたロボットのダート・ヒュロスが世話を続けた。未来が見えたザタラ姉妹はロボットの助けを借りてイッサム=ユの地下に長い間潜んでいた。


ニッキのいる場所を守る強力なヒュプノ暗示防御フィールドの内側にザタラ姉妹の力で遷移したローダンとグッキーは装置を破壊してニッキを救出した。未知の存在は逃亡した。


圧倒的な技術力をもつ謎の存在に関する情報が高齢のグラド、テトラン・カームよりもたらされた。テトランの祖先ナンドゥル・カームの記録に天の川銀河で起こっている事態に関する情報が残されていた。そこには未知の敵との共闘を持ちかけるスプリンガーの族長、キャプテン・アハブことストーカーの話も記録されていた。


ハルト人のイホ・トロトがローダンに向けたメッセージに「過去の柱へつづく道にいる」とあった。ポルレイターが最後に送ったメッセージも過去の柱がたつ場所に行き、アムリンガルの時の石板を読め、と言っていた。


ローダンは惑星アイシュラン=ホを後にした。



本巻に収録されているのは次の2話。

第1411話 氷結惑星イッサム=ユ(Eiswelt Issam-Yu)

第1412話 マゼランの宙族(Der Pirat von Magellan)


著者はペーター・グリーゼとマリアンネ・シドウ、翻訳は宮下潤子さんが担当されている。宮下さんは本巻から翻訳陣に加わられた。



今後の刊行予定:

2/20 707巻 クロノパルス壁の飛び地(Enklave Chronopuls-Wall)

3/06 708巻 神々の掟(Das Gebot der Goetter)

3/21 709巻 永遠への飛行(Flug in Richtung Ewigkeit)

4/05 710巻 あるサイノスの死(Der Tod eines Cynos)

4/23 711巻 時の目撃者(Zeitzeugen)


新たな謎は第711巻まで待つしかなさそうだ。この巻には「時の目撃者」と「カンタロの所業」が収録されている。あと2ヶ月半か…。