昨夜は途中で目覚めることなく、アラームセットの5時まで眠り続けた。それも通りで、『不適切にもほどがある』を観ていて眠るのが遅くなっただけだ。歳を取ると夜中にトイレに起きるというが、自分の経験上、4時間半前後眠ると一度目覚めるようだ。トイレで目覚めたわけではく、目覚めたのでトイレに行くようだが…。


磯田道史さんの『江戸の備忘録』を読み終えた。あの映画化された『武士の家計簿』の著者で、史学博士。




本書は、朝日新聞の土曜版に連載された随筆をもとに2008年に朝日新聞出版から刊行された『江戸の備忘録』を2013年11月に文春文庫化された。


 

古書、古記録、手紙などから、「歴史の肝」になる日本史の重要人物や決定的要素を選び、わかりやすい言葉で著されている。取り上げられた話は次の60話。(目次引)


信長の好奇心

なぜ信長は殺されたのか

秀吉の艶書

お稲荷さまも脅した秀吉

家康の人事


家康の庭訓

朝寝坊を禁じた早雲

天才軍師・竹中半兵衛

軍用犬を飼っていた太田資正

宇喜多秀家の子孫


女たちが見た関ヶ原の合戦

苦労人の殿様・細川重賢

仮設トイレの祖・徳川光友

松平容保の殿様顔

殿様の通信簿ー『土芥冦讎記(どかいこうしゅうき)』


七十人の子を作った池田綱政

側室を襲った内藤忠興の猛妻

天皇・将軍・大名、いちばんの早起きは誰?

上杉鷹山の師

筆マメだった龍馬


犬を溺愛した西郷隆盛

山岡鉄舟の武士道

二宮金次郎の離婚

幕末の発明王・からくり儀右衛門

江戸を救った美女・大田垣蓮月


幕末の青春を生きた瀧口六三郎

漱石夫人の朝寝坊

漱石の教え

江戸時代の出産

日本人と「へその緒」


江戸時代の医療問題

江戸時代の左利き

日本人の識字率

勉強は修行だった

拍手は教育のはじまり


江戸の教育事情

江戸人の教育費

子は親の背中を見て育つ

武者小路実篤の父のことば

盗賊を諭した少女


吉田松陰の陽気

江戸の単身赴任

選挙と買収

百二十四年眠っていた「平成」

古文書に見るおじいちゃんと孫との会話


京都の豆腐、江戸の豆腐

江戸の年末年始

相撲今昔物語

日本人と動物

結婚と離婚の日本史


ある男色の物語

日本人の名前

天才人相占い師・水野南北

貧乏神の研究

日本初の蚊帳


江戸の怪談

この国の政府の大きさ

歴史から税を考える

相場名人・本間宗久

江戸の銃管理


あとがき

文庫版あとがき

索引



江戸に関心をもつようになったのは、やはりウォーキングで歴史に触れてきたからだ。昨今は昭和ブームが広がっているが、昨日から始まったドラマ『不適切にもほどがある』で描かれている「昭和」が懐かしい。そこに興味をもったらあと90年も遡れば「江戸」だ。その頃の生活を想像するのも楽しいものだ。



今日も仕事だったが、朝は十五夜の名残の月を見て、富士見坂から富士山を眺めて一日が始まった。




朝の気分がよければ仕事も楽しく進むというものだ。そして明日は休みときた。