昨日から続いて今朝もよく晴れていたが、帰宅時は吹雪に見舞われた。実に寒くなったが、せめて本の中くらいは暖かくなろうと、夏が舞台の『鬼平犯科帳 決定版』第10巻を読み終えた。…やっぱり寒い。




役宅の牢屋に入れていた犬神の権三郎を密偵の雨引の文五郎が逃亡させた。その背景にあったものは?(犬神の権三)。盗人で片足を失った後借金取りをしていた長助が御家人に襲われかけたのを長谷川平蔵が助けた。長助は平蔵を火盗改とは知らずお礼に酒代を渡した。その顛末は?(蛙の長助)平蔵が御役に就く前の火盗改方の目明かしだった甚五郎を追う平蔵を下氏九兵衛と名乗る浪人が勝負を挑んだ。甚五郎の追跡を邪魔された平蔵は…。(追跡)

これら作品を含む全7話が収録されている。



収録作品は次の7話。(オール讀物初出号)

・犬神の権三(1973年4月号)

・蛙の長助(1973年5月号)

・追跡(1973年6月号)

・五月雨坊主(1973年7月号)

・むかしなじみ(1973年8月号)

・消えた男(1973年9月号)

・お熊と茂平(1973年10月号)


表紙絵には歌川広重『名所江戸百景』から「水道橋駿河台」が使われている。



第5巻は未入手だが全体には影響しないだろうと飛ばして読み進めてきた。しかし、この先は歯抜けが多くなるので、続きは11、12巻を手に入れてからだな。


ちなみに、未入手は、

5、11、12、15、17、20、21、22巻

の8冊になる。在庫がある中古本屋は見つけた。お気に入り登録してので、あとはクーポンが届くのを待つだけだ。