寒くなると言われていたが、朝はさほど変わらず、布団から出るのに抵抗はなく、顔を洗う水も普通どおりの冷たさだった。寒くなると言うより、暖かくならないというのが正しかったようだ。


今日も膨大な量のケヤキの落葉を処理してきた。それほど昨日の強風の影響はすさまじかった。昨日は別の場所に仕事に行ってよかった。同じ場所だったらやる気が失せたかもしれない。


今日は池井戸潤氏の『民王 シベリアの陰謀』を読んだ。笑擊サスペンス『民王』の第2弾は人を凶暴化させる謎のウイルスが第二次武藤泰山内閣を襲う。




本作品は「プロローグ・第一章」が「小説 野性時代」2021年5月号に掲載されたあと、第二章以降が書き下ろされて、2021年9月に角川書店から刊行された。



『民王』は本を読む前にテレビドラマを観たため、本を読んでいると、遠藤憲一(首相武藤泰山役)、菅田将暉(息子の翔役)、高橋一生(秘書貝原茂平役)が頭の中で動いてくれる。またドラマ化される場合は同じ配役でやってもらわないと混乱してしまいそうだ。ドラマのイメージが強すぎた。そういえば高橋一生を知ったのはこのドラマだった。



「マドンナ」というリングネームの元プロレスラーで、第二次武藤泰山内閣で環境大臣に起用された高西麗子が記者会見中に暴れだし、彼女から謎のウイルスが検出され、「マドンナ・ウイルス」と名づけられた。人を凶暴化するウイルスが市中に感染していく。


武藤泰山の政治家人生で最大のピンチが訪れた。泰山はどう切り抜けるのか。そして、根性も学力もないバカ息子とささやかれる息子の翔にもウイルス騒ぎに引きずり込まれるが…。その事件の背後には驚愕の事実が隠されていた。はたして…。



新型コロナの感染が拡大し、行動自粛が要請されたタイミングで執筆されたようだ。政治への批判も折り込みながらもコミカルに物語が展開されていく。軽く読めて気分転換には最適だった。



明日はようやくのんびりできる。また温泉に行って、その後は映画だな。ただ、映画を予約して気がついたのは、その時間はクイーンズ駅伝を観る予定だった。失敗した。