今日の仕事現場は横浜の山手。最寄駅から電車で約1時間だ。昨年8月以来の現場のため、業務開始は8時だが、事前確認、準備のため遅くても7時過ぎには着いていたい。現地は、持ち通りの山手、尾根上で、JR山手駅から急斜面を登っていく。そんな時間を逆算して今朝は3時半起きになった。


これまで2回入ったことのある現場で、ずいぶん間隔が開いたわりには駅から現地までのルートは覚えていた。長い間のウォーキングで地理的感覚が鋭くなっているかもしれないな。


今日の電車移動の往復2時間と休み時間の1時間を加えた3時間はペリー・ローダンシリーズを1冊読むのに十分だった。手にしたのは第724巻『カラポン帝国の皇帝』だ。




惑星ブガクリスでの事故で意識が六次元の無限ループに閉じ込められたバス=テトのイルナの復活の可能性に賭け、彼女の肉体を保存している《クレイジー・ホース》はローダンの娘エイレーネとブガクリスに留まっていた。


偉大なる母と呼ばれるハウリ人の末裔トロナハエの神聖な場所に秘かに潜入したエイレーネたちの行動で、プシ・ジェネレーターが乱れた動きを始めた。


偉大なる母は、かつてギャラクティカーとの戦闘で墜落したハウリ人の難破船だった。同じく墜落したギャラクティカーの末裔が山の民となった。そして先住の殺し屋陛下と呼ばれるドラゴンとの三者が対立していた。


エイレーネに危機が迫ったとき、イルナが復活した。その活躍でプシ・ジェネレーターが停止すると、山の民のコヴァル・インガードをリーダーとしてトロナハエ、殺し屋陛下、山の民間で和平協定が結ばれた。殺し屋陛下は彼らの名称ティルシュンと呼ばれるようになった。


そして、惑星フェニックスに戻ったイルナたちは、クロノパルス壁を突破してきたヴィッダーに託されたローダンの要請で、《クレイジー・ホース》を含めた5隻が駆けつけることになった。


一方、捕虜の立場ではあったが、カラポン帝国にたどり着いたダオ・リン=ヘイたちカルタン人は皇帝ソイ・パングからモトの真珠に関して詰問される。だが、知らないことには答えられない。モトの真珠の半分を有するという皇帝からモトの真珠を奪って逃走するというのがダオ・リンの計画だった。


ハルト人のイホ・トロトが持っていたミモトの宝石という記憶媒体と同じようなものを想像していたダオ・リンだったが、皇帝に見せられたモトの真珠は記憶媒体には見えない全く別のものだった。二つのかけらが揃ったらどんなものになるのか。


そしてその瞬間がやってきた。情報屋の支援で、皇帝を人質にして、捕獲されていたカルタン人の船《マーラ・ダオ》が緊急発進した。次巻『モトの真珠』に続く。



本巻に収録されているのは次の2話。

第1447話 嵐の惑星(Sturmwelt am Scheideweg)

第1448話 カラポン帝国の皇帝(Der Kaiser von Karapon)


著者はH・G・エーヴェルスとマリアンネ・シドウ、翻訳は長谷川圭さんが担当されている。



今後の刊行予定:

11/20 第725巻 モトの真珠

12/04 第726巻 シラグサの公式

12/18 第727巻 サイコテロリスト

01/08 第728巻 惑星ハルト偵察隊

01/22 第729巻 トプシドの秘密兵器