リノ【其の20】セット成功時の抽選確率 | パチスロ解析日記

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前回ポロリンに成功するとプログラム上では16進数F9枚掛け、実質上では10進数159枚掛けになる、というお話をしました。

 

では、その場合の抽選確率はどうなるのでしょうか。

 

前にちらりと触れましたが、リノでは4枚掛けが可能です。

2枚ベットの状態でコインセンサーとベットボタンの両方を同時に感知したらベットが2枚追加されて4枚掛けになる、というからくりでした。

ついでなので、4枚掛けでの抽選確率も調べてみましょう。

 

まず最初にリノのデータを載せておきます。

プログラムデータ(コード)ではなく、データそのものです。

このデータは不変です。

プログラムの命令に応じてレジスタにコピーされ、参照したり加工したりします。

ほんの一部ではありますが、まあ本邦初公開でしょう。

 

 

それでは話を戻して抽選確率。

 

ビッグの判定用データは以下のようにして用意します。

基準番地は10B3→x

設定値を6倍→y

ベット数をマイナス1してから2倍→z

xyzを全て加算。その番地のデータを下位バイト、次の番地のデータを上位バイトとした2バイトの値が判定用データになります。

 

zの計算式についてですが、2倍というのが2倍にならない場合もあるので解説を。

前にもどこかでちらりと触れましたが、「RLCA」という全ビットを左にずらす命令で処理しています。

溢れた最上位ビットは最下位ビットに回るので、最上位ビットが1だった時(10進数で128以上の時)は、単純に2倍にはならないのです。

ベット数が04(4)の時はマイナス1して03(3)。2進数で00000011ですから左にずらして00000110。つまり06(6)。

ベット数がF9(249)の時はマイナス1してF8(248)。2進数で11111000ですから左にずらして11110001。つまりF1(241)。

 

判定方法は前にお話してありますが、E000~FFFF(57344~65535)の値を取る判定用数値と判定用データを加算して65536以上になったら当選、です。

ビッグに当選しなかった時はレギュラーの判定に進みます。

基準番地が10D7になるだけで、手順はビッグの判定と同じです。

レギュラーに当選しなかった時は小役の判定に進みますが、小役判定の詳細は割愛します。

 

4枚なりポロリンなりが成功した時の抽選確率は以下の通り。

 

小役の確率は、ボーナス成立中や小役ゲーム中はまた違います。

が、ここでは殊更取り上げることはしません。

 

某コンチネンタル3みたいにベット数による抽選確率のマジックでボーナスが成立してしまうのかと思いきや、ポロリンにおいては一部の設定ではボーナスに当たらないこともあるし、4枚に至っては3枚掛けよりも当たりにくくなっています。

 

ポロリンに成功するとプログラム上ではF9枚ベットになりますが、ベットキャンセルするたびにベット数は減っていきます。

ベット数が変われば判定用データも変わるので、抽選確率も変わります。

上にデータがありますので、お暇な方はベット数別の抽選確率をまとめてみてはいかがでしょう。

 

 

 

【其の21に続く】