幼い頃母親に叱られ

悲しくて悲しくて

膝を抱えて目を瞑っていたら



抱えた膝の中から

小さな暗闇が広がってくる

その暗闇の先へ先へと進んでいくと

キラキラと光る星たちが広がってきた



その小さな宇宙の星の中に

フワフワと浮かんでいると

とても悲して

くしゃくしゃな心が


柔らかなシルクのように

滑らかになり

うとうとと

私はそのまま眠ってしまった



七夕の夜、空を見上げていたら

そんな幼い頃の事を思い出した



私の新しい一年が始まる

七夕の日

地上が明るく

なかなか見つけられない夜空の中



…ひとつ瞬く星を見つけた


見上げると

木々が枝葉を寄り添い合うように

空へ空へと伸びている

木々たちから

私はどのように映っているのだろう


迷いや不安これで間違っていないと
確信できないのが人の心だ

枝葉が織りなす美しい模様と

優しい眼差しの大日如来様を眺めていると

心が温かくなり嬉しさが満ち溢れてきた

柔らかな陽が射してきた

いつも私達をお護りくださり

ありがとうございます

光りを浴びそこかしこに

命溢れる生命たちと共に私達は今生きている

木の麓にいらっしゃる石仏様

かがみ込み目線を合わせてみた

…そうか

自分自身が心の目線に

合わせてみる事なのかな


そう思えた満たされた1日だった



皆様ご無沙汰しております。

更新が滞っておりました。

マイペースではありますが

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ai