『芦原英幸との八年間』原田寛

 

幻冬舎 単行本 2020年初版 

当時の売価は本体1600円

正式書名は

『最後の直弟子が語る 芦原英幸との八年間』

JR松山駅前のブックオフで950円で買った。

松山市は芦原氏の地元。

 

芦原氏を持ち上げすぎず、美点も欠点も

公正に評価している本と感じた。 

神格化・偶像化せずに、陰影持った実像を

描くことに成功している。

ラスト近くに出てくる添野義二との

「最後の兄弟喧嘩」のエピソードが

両者の真情を感じさせ非常にイイ。

梶原一騎お気に入りの男たちの話は

なぜこうもステキなのか。

やはり梶原氏には男を見抜く目が

あったのでしょう。

 

芦原氏には他人を信用しない面があったようだ。

どうやら親に勘当されているようだが、

そのことと関係あるのでは?と

私などは短絡的に考えてしまうが、

実際どうなんだろう。心理学の専門家に

訊いてみたい。

 

身近にいた人が書いた本はやはり面白かった。