ソフトバンクホークスが目前のリーグ優勝を逃した。

公式戦最終日に逆転されて優勝を逃すのは、

プロ野球史上初のケースとか。

実はイヤな予感がしていた。

松田は、今季で退団を表明しているが、

その松田について、藤本監督が

「ビールかけには松田も来てほしいね」と

発言した。以下はその記事。

(ここから転載)

◆楽天-ソフトバンク(9月29日、楽天生命パーク宮城)  ソフトバンクの藤本監督が退団を発表した松田とのやりとりを明かした。松田は28日に記者会見を開き、ソフトバンクの退団と他球団での現役続行の意向を表明した。藤本監督は「昨日(28日)に電話をもらった。10月1日にサヨナラゲームで、リーグ優勝(の決定が)が延びていたらビールかけに来てくれという話をした。『ありがとうございます』と言っていた」と説明した。

(転載終わり)

この記事を読んで、「優勝が決まってもいないのに

ビールかけの話を口にするなんて」、とイヤな予感がした。

「江夏の21球」の時、無死満塁にして「勝てる」と思った

西本幸雄監督がニヤッとしてしまったのと同じである。

野球の神様は、こういうのをけして見逃してくれない。

藤本監督は、優勝できると思って気が緩んでいたところが

あったんじゃないのか。イヤな予感は不幸にも的中してしまった。

藤本監督には今後は、勝負は下駄をはくまでわからない

ということを肝に銘じて、鬼になって采配をふるってもらいたい。

鬼になってほしいといえば、藤本監督は選手に優しいコメントが

目立つ。「たまにはやられることもありますよ」とか

「信頼して任せているんだから失敗は責められない」みたいな。

ファンが言うならいいが、監督が口にすべき言葉ではない気もする。

人情派なんだろうが、人情派で優勝できるのか。

今までこんな優しい監督で優勝した例を知らない。

前例をくつがえしてほしいものだが。ホークスの選手は

優しい言葉に甘える連中でないとは思うが、ちょっと心配。

去年小久保、今年立浪がうまくいかなかったみたいに、

厳しい指導者というのはもう現代の流行りではないのかも

しれないが。

「世代交代と勝利を同時進行で進める」がテーマのホークスだが、

今年はやはり勝利が優先され、世代交代は二の次という感じだった。

工藤時代の遺産を絞り切ったという感じ。

日本ハムみたいに世代交代に専念できればいいのだが。

西武は昨年の最下位だけで、今年は見事にチームが再生してた。

(辻はやはり優秀な監督。松井稼頭央に目がくらんで西武は辻を

手放したが、これが吉と出るか凶と出るか)

 

今年は新戦力がたくさん出てきた。

正木は左殺しとしてプロでやっていける。正木のスイングを見てると

大道のスイングを思い出す。あとは右投手への対応を

体得すれば、不動のレギュラーも夢ではない。

野村勇は、最終戦の8回表、2点を追う二死1,3塁で

一塁代走で出てきて、二盗を決めた。

これほど「絶対に失敗が許されない盗塁」もあるまい。

失敗したら、優勝が限りなく遠ざかってしまうのだ。

それを見事に決めたということは、野村勇は「持ってる」。

柳町もよく打った。CSでは山本由伸にガキ扱いされてたが。

牧原大成はもはや貫禄さえ感じる。

板東も本物になった。大関も頼りになる。

(注 この部分はオリックスとのCS前に書いた)

藤井も良かった。来年も頼むぞ。

 

来年へ不安な選手は、

グラシアル。もう終わったのかも。CS第2戦の対宇田川、

狙ってた直球なのに空振り三振は寂しかった。

今宮、中村晃も、好きな選手だが、今年が最後の活躍、

ろうそくの最後のゆらめきかもという気がしてしまう。

嘉弥真は来年はやばそう。

デスパイネ。来年アテにできるかな。

柳田も、もうスーパーマンじゃない。

周東、三森は期待できる。ワキ役として。

千賀。メジャーに行く。東浜と和田はたぶん来年はダメ。

リチャード。来年ダメなら「二軍の大砲」で終わる。

ワキ役として活躍できそうな選手はたくさんいるが、柱として

成長していきそうな若手がいない。栗原もちょっと線が細い。

 

オリとのCS、ホークスが必死にやってたのは伝わってきたが、

オリが強かった。中嶋監督が強くしたというより、

フロントがいい選手をコツコツ集めてきて、いいチームが

出来上がったという感じがする。フロントの勝利。

 

井口監督が辞めたロッテが、落合監督を構想し、

実際に交渉したという記事があった。事実かどうかは

不明だが、こういう記事を見てアレコレ想像するのも

プロ野球の愉しみ。

以下 記事を転載。

指揮官交代も想定して後任人事の準備も進め、①ほかの仕事の調整があまりなく、今すぐ時間が取れる人②選手か指導者でロッテに在籍経験者―の条件に合う複数の候補に接触した。その1人がロッテ史上最強打者で、選手でも監督でも優勝請負人として名をはせた落合氏。中日を4度目のリーグ優勝に導いた11年を最後に現場を離れているが、古巣ロッテに指揮官で帰還という夢プランが構想されていたのだ。

しかし、条件面で隔たりは大きかった。中日時代も自ら選んだコーチ陣を高額年俸で雇うよう要求したオレ流監督は、球団が望む生え抜き若手OB入閣に難色を示したうえ、希望する年俸額も1ケタの開きがあったという。球界関係者は「とにかく球団側は『駆け引きしている暇はない』という姿勢で、まとまらなかったみたい。お互い、もったいないけどね」と話す。

(転載 終わり)

「ケタが違った」って、ロッテはどんだけ低額オファーをしたのか(笑)

落合監督のロッテ、見たかったなあ。ますますパ・リーグが

盛り上がるとこだったのに。

広島の佐々岡監督が辞め、一時は名将と言われた

巨人の原も今は無能と批判されている。戦力が無ければ

腕のふるいようがない。原は辞表を出したが慰留され続投

という報道があったが、一度辞める気になった奴を引き留めて

いい結果は出ないと思うが。巨人はコーチを大幅に入れ替えたが

まず戦力をどうにかしないと再生しないだろう。

大久保博元が打撃コーチ。西武での実績を評価しているんだろうが、

育てる素材がいるかどうかだな。

西武の辻監督は優秀な監督だったが、退任。これからチームを

再建したいチームは辻を招聘するとよい。

 

2022年11月15日 追記

その後 2022年11月11日に以下のような記事が出た。文中にある「最近の監督依頼記事」は

ロッテの件を指すと思われる。

 

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が11日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日以外からの監督オファーについて語った。   評論家、解説者時代に指導者としてオファーされたことは「一切ない」とし「いまだかつて声がかかったのは中日ドラゴンズだけ」と明かした。意外な事実にスタッフが思わず「本当ですか?」と聞くと「オレ嘘言ってどうすんだよ」と笑った。  最近も監督要請があったと一部報道されたが「ガセネタばっかりだよ」と2022年11月現在で監督就任の話は一切ないとした。また自身の名前が浮上することに「そりゃ名前だしゃ売れるからだよ」と語った。