高校野球・神奈川決勝  20110729

13時試合開始で私が横浜スタジアムに到着したのが9時45分。なのに、
すごい長蛇の列ができている。神奈川の高校野球熱ってホント異常だよな。
高校野球観戦で全国を周っているが、こういう都道府県は他にない。

第93回全国高校野球・神奈川大会・決勝戦
横浜2-1桐光学園(延長10回サヨナラ)

試合は延長10回サヨナラ、2-1で横浜高校が勝ちました。
桐光学園は、試合前半にバントミス、走塁ミスが各1回ずつありましたが、
これは想定の範囲内であり、ミスで負けたということではない。
ミスとか、不運とかでなく、実力で横浜高校が上だった。
そういうことだと思います。

横浜高校は、相手に攻め込まれても、最後の一線だけは許さない。そういう強さを
持ったチームである。現在、四番打者の斉藤の振りが鈍い。甲子園までに修正なるか。

0対0の5回表、桐光学園の攻撃で、先発投手である松井(1年)が三塁で残塁。
投手が塁上にいてチェンジを迎えた場合、次の回にピンチを迎えることが多い。
心配していたら、それまで好投していた松井はその裏、
横浜の先頭打者に二塁打を浴びて降板。やっぱりね。
救援した背番号1の柏原に対し、横浜高校は後続打者が連続バントを決め、
横浜高校が先制点を取った。
さすがは横浜高校、この大事な決勝戦で送りバントもスクイズも失敗しない。

7回表、桐光学園は犠牲フライで一点をあげ、1-1の同点に追いつく。

試合が最も盛り上がったのは、1対1のままで迎えた9回裏。
横浜高校は一死満塁のサヨナラ機を迎える。
サヨナラならその瞬間に甲子園決定だ。
私も「これはさすがに切り抜けるのは無理だろう」と思ったが、
ここで桐光学園のエース柏原が奇跡の踏ん張りを見せる。
後続の横浜打線を三振、二飛に打ちとり、サヨナラ負けを逃れた。
桐光学園応援席から大歓声が上がる。

そして10回裏、横浜高校の攻撃。
ワンアウトから、前日の準決勝でみごとなバントヒットを2本決めた
バント名人・伊達がセーフティバントを仕掛けるが、
桐光三塁手の好守備でアウト。
これでツーアウト走者無しとなり、延長11回突入か?と思われたが、
ここで登場した、横浜高校のキャプテンで一番打者の好打者・乙坂が
ライトオーバーの二塁打。これを後続打者の連続単打で還し、
横浜高校がサヨナラで甲子園を決めた。

桐光学園は、ミスや不運で負けたのではなく、作戦も正しかったし、
やるべきことはやっていた。実力で負けたと認めざるを得ないだろう。
横浜高校の底知れぬ強さを感じた。
両校とも最善を尽くした、立派な決勝戦だった。