初優勝へあと1勝、互角の戦い

 

■準決勝2試合は1点差決着、混戦の夏で頂点に立つのは・・

 

夏の甲子園の準決勝2試合が21日に行われ、関東第一(東東京)と京都国際(京都)の2校が勝ち、いずれも初の決勝進出を決めた。23日の決勝でどちらが勝っても初優勝となる。

 

関東第一は2-1のロ―スコアで神村学園を破り、京都国際は3-2で青森山田を1点差で下した。いずれも接戦試合となり、今大会の4強はそれほどレベル差のないチームだったことが証明された。決勝に進出した2校は「投攻守」とも、総合的には互角のレベルにあり、接戦が予想される。頂点に立つのはどっちだ。

 

決勝 

23日

関東第一×京都国際 10時

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準決勝の結果

21日

◇第1試合

関東第一(東東京)2-1神村学園(鹿児島)

 

関東第一の先発は今大会初登板の右腕大後武尊投手。対する神村学園はエースの左腕今村拓未投手。序盤の立ち上がりはテンポよく試合が運んだ。

 

先制したのは2年連続4強入りした神村学園だった。4回表、上川床勇希外野手が中前タイムリーでリード。流れが神村学園に向いてきたところで、関東第一は6回からエースの右腕坂井遼投手を投入。すると、相手の流れを止める形で、7回裏、先頭打者の越後駿祐内野手にチーム初安打が出て、7番・熊谷俊乃介捕手が同点のタイムリー2塁打を放ち、さらに相手エラーで1点をもぎ取って逆転した。

 

神村学園も9回表に2連打で二死1、2塁の逆転場面をつくって、代打が中前に打球を飛ばすと2塁走者がホームへ必死に滑り込んだ。しかし、飛田優悟中堅手の完璧なバックホームで、ギリギリ間に合ってタッチアウト。熊谷捕手は「間に合わないと思ったが0.1秒の差」でホームインを阻止した。堅い守りで1点差を制し、初の決勝進出を果たした。

 

バックホームでタッチアウト、関東第一

が勝利した瞬間

 

投手陣は先発の大後投手と坂井投手の継投で最少得点に抑えて勝ち切った。「ロ―スコアでは負けない」(監督談)。初めての決勝の舞台でも堅い守備から流れをつくって、初の全国制覇をめざす。

 

◇第2試合

京都国際(京都)3-2青森山田(青森)

 

京都国際が中盤に逆転して接戦を制し、決勝に進出した。

 

京都国際の先発はエースの左腕中崎琉生投手、青森山田は2年生右腕の下山大昴投手。青森山田が初回にタイムリーと犠牲フライで2点を先取、その後は5回まで得点には至らず、投手戦の展開となった。

 

6回表に京都国際が試合を動かした。5番・長谷川颯外野手が一死満塁から2点タイムリーを放って同点にすると、さらに内野ゴロの間に1点を追加して逆転、3-2のまま逃げ切った。

 

勝利後に整列する京都国際メンバー

 

京都国際は中崎投手が4回まで、2年生左腕の西村一毅投手と今大会初の継投を成功させて、初の決勝進出を決めた。西村投手は今大会23イニング無失点をマークした。

 

決勝は守備の堅い関東第一と対決する。今大会では投手陣、打線とも好調なので初優勝するチャンスか。

 

 

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