山村学園、浦和学院などが追う

 

第106回全国高校野球選手権埼玉大会が7月11日に開幕する。142チームが参加して行われ、決勝は28日の予定。

 

優勝候補の一番手はAシードの花咲徳栄だ。昨秋、今春の県大会を制し、投手力、打撃力、守備力の総合力で一歩抜き出ている。今秋のドラフト上位候補の石塚裕惺内野手、生田目奏外野手を中心に強力打線の得点力は高い。投手陣も関東大会で参考ながら5回ノーヒットノーランを達成した最速148㌔の右腕上原堆我投手をはじめ、好投手を揃えて秋、春に続いて「夏の頂点」も取りに行く。

 

二番手は同じAシードの昌平。昨秋に続いて今春も花咲徳栄と決勝で戦ったが、いずれも敗れて準優勝にとどまった。打線は関東大会では中軸の山根大翔外野手が2本塁打、桜井ユウヤ内野手も1本放つなど長打力もある。投手陣はエースの左腕石井晴翔投手、関東大会で7回無失点と好投した左腕古賀直己投手など層が厚く、優勝までの7試合を継投などで乗り切って夏を制覇、初の甲子園出場をめざす。

 

関東大会では両校とも初戦はコールド勝ちしたものの8強止まりだった。それでも直近の埼玉大会では花咲徳栄と昌平の強さは目立っており、夏も2校がV候補になる。優勝戦線に食い込んでくるとすればBシードの山村学園、春日部共栄、そして昨夏の優勝校である埼玉の強豪・浦和学院だろう。

 

最近10年間の優勝校は花咲徳栄5回、浦和学院4回、春日部共栄1回、聖望学園1回となっている(100回記念大会の南北大会2校含む、102回は中止)。花咲徳栄と浦和学院のほぼ独占状態にあるけれど、はたして昌平、山村学園などの初優勝、さらに甲子園を遠ざかっているチームの復活もあるのだろうかー。

 

今年は暑い夏が続いていく。選手も観客も「熱中症」に要注意だ。

 

 

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