シードの浦和学院、上尾が敗退

■花咲徳栄、昌平、山村学園は順当に8強入り

 

春季埼玉県高校野球大会の3回戦が4月30日に県営大宮球場など4会場で8試合が行われ、花咲徳栄、昌平、山村学園など8校が勝ち、準々決勝に進出した。

 

昨秋4強の浦和学院はノーシードの西武台に接戦の末に1点差で惜敗、同8強の上尾もノーシードの立教新座に2点差で敗れて16強止まりに終わった。この結果、両校は夏の甲子園ではDシードでの出場となる。今春のシード8校のうち、半分の4校が3回戦までに姿を消すという波乱の春になっている。

 

昨秋優勝のAシード・花咲徳栄は東農大三から毎回得点を奪って15-2と圧勝、6回コールド勝ちであっさりと準々決勝に進出した。同準優勝のAシード・昌平も5-2で川越東を下して準々決勝への進出を決めた。Bシード・山村学園も7-0で西武文理を破って2試合連続の完封勝ちで8強入りした。またCシード・埼玉栄も12-5で川越西を撃破し、2試合連続の2ケタ得点で8強入り、それぞれ準々決勝に進んだ。

 

ノーシード勢では浦和学院を破った西武台、接戦で上尾を下した立教新座、叡明に延長11回タイブレークで逆転勝ちした熊谷商業、そして川越工を相手に9-2で7回コールド勝ちした春日部共栄の4校が8強入り。これらの8校は、すでにCシード以上の夏のシード権を獲得しており、さらに上位シード獲得をめざして準々決勝を戦うことになる。

 

3回戦の結果

花咲徳栄15-2東農大三 6C

熊谷商業6-5叡明 延長11回TB 

立教新座4-2上尾 

山村学園7-0西武文理 

西武台2-1浦和学院  

春日部共栄9-2川越工 7C

埼玉栄12-5川越西 7C

昌平5-2川越東

 

準々決勝は5月2日に県営大宮球場で2試合、UD上尾球場で2試合が行われる。準決勝2試合は4日に県営大宮球場で行われ、決勝は同球場で5日に行われる予定。優勝校と準優勝校の上位2チームは5月18日から群馬で開かれる春季関東大会に出場する。

 

準々決勝の組み合わせ 

【県営大宮球場】

➀花咲徳栄×熊谷商業  

➁埼玉栄×昌平

【UD上尾球場】

➀立教新座×山村学園

➁西武台×春日部共栄

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埼玉栄、打線が好調 

連続2ケタ得点、連続コールド勝ち

埼玉栄と川越西の対戦は、初回から点取り合戦となった。まず、川越西がいきなり3点を先取すると、その裏に埼玉栄は4点を奪って逆転した。

 

2回裏に埼玉栄は4番・倉田捕手の犠牲フライで1点を加えると、3回表に相手もタイムリーで1点を返す。そして4回裏、埼玉栄が犠打で1点を加えて6-4と再びリードすると、5回表に本塁打を浴びて1点差に迫られた。

 

6回裏に上位打線に火がついた。2番・井上内野手の2点タイムリーなど3連続タイムリーで4点をもぎ取って10-5と大きくリード、さらに7回裏には下位打線も奮起、無死満塁にすると四球を選んで押し出しの1点を加え、さらに無死満塁からタイムリーを放って7点差に。最後はシード校の意地を見せて12-5の7回コールド勝ちで決着をつけた。初戦の2回戦でも11得点で5回コールド勝ちしており、上位、下位打線ともに得点チャンスをつくれるのがチームの強みだ。

 

準々決勝では投打で注目選手が集まる昌平と対決する。

 

ホームを突く埼玉栄、打球を目で追う相手バッテリー

 

当日の所沢航空公園球場は、一時的に小雨も見られてグランドコンディションは万全ではなかったが、ホームに果敢に向かう姿にはいつもの躍動感があった。

 

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