青森山田など3校は初
2024センバツの8強が決まった。第6日に星稜(石川)、阿南光(徳島)の2校が2回戦に勝ち、第7日に健大高崎(群馬)と山梨学院(山梨)の2校が勝ち、第8日に中央学院(千葉)、青森山田(青森)、大阪桐蔭(大阪)、 報徳学園(兵庫)の4校が勝ち上がり8強が出そろった。阿南光、中央学院、青森山田は初の8強入り。関東勢から3校、近畿勢からは2校が準々決勝に進んだ。第2試合目は関東勢同士の対戦となった。
第9日の28日(木)に準々決勝4試合が行われる。
◇準々決勝
第1試合 星稜× 阿南光
第2試合 健大高崎×山梨学院
第3試合 中央学院×青森山田
第4試合 大阪桐蔭×報徳学園
第8日2回戦
ダイジェスト
■中央学院(千葉)7-6宇治山田商
中央学院が宇治山田商の猛追を振り切って1点差で逃げ切った。
2回表、中央学院は犠牲フライで先制すると、3回表には5番・颯佐心汰選手のタイムリーなどで3点を奪って4-0とリード、さらに4回表にも相手エラーや中軸打線による2本のタイムリーで3点を加え、7-0と大きく引き離した。
宇治山田商は4回裏に1点を返し、後半の6回裏にも2本のタイムリーなどで3点、そして8回には相手の暴投などで2点をもぎ取り、粘り強い試合で1点差まで追い詰めたもののあと一歩及ばず逆転劇はならなかった。
中央学院は先発の右腕臼井夕馬投手と6回途中から遊撃手の右腕颯佐選手が継投して初の8強入りを果たした。準々決勝では青森山田と対決する。
■青森山田(青森)6-5広陵(広島) 延長10回TB
青森山田が劇的な2試合連続のサヨナラ勝ち。
7回までは両校とも得点が入らず壮絶な投手戦となった。とくに青森山田の打線は大会屈指の好投手と注目されていた広陵の先発・右腕高尾響投手にノーヒットに抑え込まれていた。
先に広陵が動いて8回表に7番・白髪零士内野手のタイムリーなどで2点を先制。すると、その裏に青森山田も一死満塁から木製バットを使っている3番・対馬陸翔外野手の2点タイムリーで同点に。
9回表に広陵が四球と安打を集めて3点を加えると、その裏に青森山田も1番・佐藤隆樹外野手が一死満塁から走者一掃の3塁打を放って再び同点にした。延長タイブレークに入ってからは青森山田が10回裏に無死満塁にすると4番・原田純希内野手の犠牲フライで6-5のサヨナラ勝ち。初戦に続いて2試合連続でサヨナラ勝ちして初の8強入りを決めた。準々決勝では同じく初めて8強入りした中央学院と対決する。
■大阪桐蔭(大阪)4-2神村学園(鹿児島)
機動力もある俊足のランニングホームランだった。
まず、神村学園が1回表に暴投で1点を稼いだ。するとその裏に大阪桐蔭は3番・徳丸快晴外野手の犠牲フライで同点にした。さらに3回裏にも徳丸外野手が中越え3塁打を放ち勝ち越し点。5回裏には1番・境亮陽外野手の打球が右フェンスを直撃し、跳ね返っている打球が転がっている間に俊足を生かして全力疾走、大会3号のランニングホームランにした。さらに6回裏にも犠牲フライで追加点を入れた。神村学園は9回表に長打で1点を返して4-2にしたが反撃はそこまで。
大阪桐蔭は背番号14の2年生・右腕森陽樹投手と同じ2年生の背番号11の右腕中野大虎投手の2人による継投策で3年連続の8強入りを決めた。準々決勝では報徳学園とナイター試合での対戦となる。
■報徳学園(兵庫)6-1常総学院(茨城)
報徳学園が12安打の猛攻で常総学院に快勝した。
報徳学園は3回表に4番・斎藤佑征内野手のタイムリーで先制すると、4回表に1点、さらに5回表には安打と四死球で満塁場面を何度もつくり出して、タイムリーや押し出しで3点を奪った。8回にも6点目を入れて最後まで試合の主導権を握ったまま勝利した。先発の右腕間木歩投手は8回5安打1失点と好投、投打がうまくかみ合って2年連続の8強入りを決めた。
準々決勝では同じ近畿地区の難敵である大阪桐蔭と4強入りをかけて戦う。
2024センバツ
2回戦の結果
星稜(石川)3-2八戸学院光星(青森)
阿南光(徳島)3-0熊本国府(熊本)
健大高崎(群馬)4-0明豊(大分)
山梨学院(山梨)4-0創志学園(岡山)
中央学院(千葉)7-6宇治山田商(三重)
青森山田(青森)6-5広陵(広島)延長10回TB
大阪桐蔭(大阪)4-2神村学園(鹿児島)
報徳学園(兵庫)6-1常総学院(茨城)