2回戦スタート、接戦が増加

 

2日連続の雨天順延となったセンバツの第6日は、25日(月)に1回戦1試合と2回戦2試合が行われた。1回戦最後の試合は常総学院(茨城)が日本航空石川(石川)を破って2回戦に進出した。

 

第2試合目から2回戦がスタート。星稜(石川)と阿南光(徳島)が勝ち上がり8強入りを決めた。低反発バットの導入が影響しているのか、点差が開いている試合で終盤に長打、本塁打が飛び出して劇的逆転、というドラマはまだ見られず、これからも接戦試合で決着する傾向は続きそうだ。

 

第6日 ダイジェスト

◇1回戦

常総学院(茨城)1-0日本航空石川(石川)

 

最後の1回戦は常総学院が投手戦の末に1-0で日本航空石川を破って2回戦に進出した。

 

両校の先発投手は5回までともに相手打線を3安打に抑えてテンポよく試合を運んだ。6回表、常総学院は一死3塁から4番・武田勇哉内野手の右犠牲フライで1点を先取、これが結果的に決勝点となって初戦を突破した。

 

先発したエースの右腕小林芯汰投手は1人で9回119球を投げ切り5安打完封勝ち。日本航空石川の投手陣は4人の継投で5安打1失点と接戦に持ち込んだが、チャンスに打線が相手投手を攻めきれず惜敗した。

 

◇2回戦

星稜(石川)3-2八戸学院光星(青森)

 

星稜が八戸学院光星と接戦を展開、3-2で競り勝って8強に一番乗りした。

 

星稜は初回から攻めた。中軸打線が2本のタイムリーを放って2-0とリード。ところが3回表に今度は八戸学院光星に2点タイムリーが飛び出して同点に。

 

5回まで動かなかったが、6回裏に星稜は8番・中島幹大外野手のタイムリーで勝ち越し点を入れ、そのまま1点差を守って逃げ切った。エースの左腕佐宗翼投手は7安打2失点で完投、ノーエラーで守備力のレベルの高さも見せつけた。

 

阿南光(徳島)3-0熊本国府(熊本)

 

2回戦2試合目は阿南光の右腕吉岡暖投手が熊本国府の打線を封じて、初の8強入りを果たした。

 

阿南光は1回裏に一死2塁から3番・福田修盛外野手の右越え3塁打で先制。さらに相手エラーで1点を加えて2点をリード。4回裏にも8番・戸田大貴外野手のタイムリーで3-0と引き離した。

 

先発した吉岡投手は140㌔台のストーレートや大きく曲がるスライダーなど多彩な球種を駆使して14奪三振。ストライク先行でピンチになっても三振に仕留めて得点を与えず5安打完封勝ち。今春から解禁された2段モーションで、相手打線を沈黙させて2試合連続の2ケタ奪三振をマークした。準々決勝ではV候補の星稜と対戦する。

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2024センバツ 

1回戦の結果

第1日 3月18日(月)

八戸学院光星(青森)5-3関東第一(東京) 延長11回TB

星稜(石川)4-2田辺(和歌山)

熊本国府(熊本)2-1近江(滋賀) 延長10回TB

第2日 19日(火)

➀阿南光(徳島)11-4豊川(愛知)

②明豊(大分)1-0敦賀気比(福井)

➂健大高崎(群馬)4-0学法石川(福島)

第3日 20日(水)

➀創志学園(岡山)7-0別海(北海道)

②山梨学院(山梨)7-1京都外大西(京都)

➂中央学院(千葉)7-1耐久(和歌山) 

第4日 21日(木)

➀宇治山田商(三重)5-4東海大福岡(福岡)

②広陵(広島)3-1高知(高知)

➂青森山田(青森)4-3京都国際(京都)

第5日 22日(金)

➀神村学園(鹿児島)6-3作新学院(栃木) 

②大阪桐蔭(大阪)7-1北海(北海道)

➂報徳学園(兵庫)3-2愛工大名電(愛知)

第6日 25日(月)

常総学院(茨城)1-0日本航空石川(石川)

 

◇2回戦の結果と日程

第6日 25日(月)

星稜(石川)3-2八戸学院光星(青森)

阿南光(徳島)3-0熊本国府(熊本)

第7日  26日(火)

➀明豊(大分)×健大高崎(群馬)

②創志学園(岡山)×山梨学院(山梨)

第8日 27日(水)

①中央学院(千葉)×宇治山田商

②広陵(広島)× 青森山田(青森)

③神村学園(鹿児島)×大阪桐蔭(大阪)

④報徳学園(兵庫)×常総学院(茨城)

追記 第7日は2試合、第8日は4試合に変更された。

注 雨天順延あり、TBはタイブレーク

 

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