接戦の好勝負相次ぐ

1回戦ダイジェスト 第4日

 

センバツ第4日に1回戦3試合が行われ、宇治山田商(三重)、広陵(広島)、青森山田(青森)が勝ち、2回戦に進出した。

 

宇治山田商(三重)5-4東海大福岡(福岡)

 

第1試合は宇治山田商が接戦の末に東海大福岡(福岡)を5-4で破り、16年ぶりに甲子園で勝利した。

 

2回表に宇治山田商が犠牲フライで先制すると3回裏に東海大福岡もタイムリーで追いついた。また4回表に宇治山田商が暴投などで3点を追加すると、相手も5回裏に2本のタイムリーで3点を集めて再び同点に。5回までは点の取り合いとなったが、6回表、9番・加藤一路内野手にタイムリーが出て、これが決勝点となって宇治山田商が2回戦に進出した。体調不良でスタメンを外れたり、試合中にケガする選手も出るなどアクシデントが続いた中で下位打線が奮起して勝利に導いた。

 

広陵(広島)3-1高知(高知)

 

第2試合は広陵と高知(高知)が対決。広陵は1回表に相手の悪送球で先制すると、3回表には4番・只石貫太捕手の左越え2塁打で追加点を奪って2-0とリード。8回裏に守備ミスで1点を許したものの、9回表に9番・白髪零士内野手の長打でさらに1点を加えて、そのまま逃げ切った。

 

注目の右腕高尾響投手は5安打、11奪三振の好投で完投した。センバツ出場27度目の強豪は4度目の春制覇をねらっている。

 

青森山田(青森)4-3京都国際(京都)

 

第3試合では昨秋の東北王者・青森山田が京都国際(京都)に競り勝って2回戦に進出した。

 

青森山田は1回裏に3連打で2点を先取して幸先のいいスタートを切った。京都国際が4回表に3安打で1点を返すと、5回裏に青森山田は1番・佐藤隆樹外野手のタイムリーで3-1と再び2点をリードする。8回表、京都国際は一死2、3塁のチャンスから相手エラーで1点、さらにホームスチールを決めて1点を加えて3-3の同点にした。

 

それでも青森山田は攻めた。9回裏に木製バットを使っている5番・吉川勇大内野手が中越え3塁打で一死3塁の絶好の場面をつくると、ここで6番・伊藤英司内野手がタイムリーを放ってサヨナラ勝ち。投手陣は先発の右腕関浩一郎投手が8回を投げ、右腕櫻田朔投手が最後の1回を無安打に押さえて継投策を成功させた。昨秋の県大会優勝の青森山田と準Vの八戸学院光星の青森勢2校はそろって初戦を突破した。

 

第4日目の3試合はいずれも接戦で見ごたえのある試合だった。

 

 2024センバツ 

試合結果と日程

◇1回戦

第1日 3月18日(月)

八戸学院光星(青森)5-3関東第一(東京) 延長11回TB

星稜(石川)4-2田辺(和歌山)

熊本国府(熊本)2-1近江(滋賀) 延長10回TB

第2日 19日(火)

➀阿南光(徳島)11-4豊川(愛知)

②明豊(大分)1-0敦賀気比(福井)

➂健大高崎(群馬)4-0学法石川(福島)

第3日 20日(水)

➀創志学園(岡山)7-0別海(北海道)

②山梨学院(山梨)7-1京都外大西(京都)

➂中央学院(千葉)7-1 耐久(和歌山) 

第4日 21日(木)

➀宇治山田商(三重)5-4東海大福岡(福岡)

②広陵(広島)3-1高知(高知)

➂青森山田(青森)4-3京都国際(京都)

第5日 22日(金)

➀神村学園(鹿児島)×作新学院(栃木) 

②大阪桐蔭(大阪)×北海(北海道)

➂愛工大名電(愛知)×報徳学園(兵庫)

第6日 23日(土)

➀日本航空石川(石川)×常総学院(茨城)

◇2回戦

②八戸学院光星(青森)×星稜(石川)

➂熊本国府(熊本)× 阿南光(徳島)

第7日  24日(日)

➀明豊(大分)×健大高崎(群馬)

②創志学園(岡山)×山梨学院(山梨)

➂中央学院(千葉)×宇治山田商(三重)

第8日 25日(月)

➀広陵(広島)× 青森山田(青森)

注 TBはタイブレーク

 

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