2校は関東大会に出場、来春センバツめざす

 

■浦和学院、山村学園は県4強止まり

 

秋季高校野球埼玉大会の準決勝2試合が県営大宮球場で行われ、昌平と花咲徳栄が勝ち上がり、10月3日の決勝戦に進出した。秋連覇をねらう昌平、4年ぶりの優勝をめざす花咲徳栄、熱戦は必至だ。

 

準決勝の第1試合では昌平が今夏に甲子園出場した浦和学院を後半に逆転、6-3で勝利して2年連続の秋季関東大会出場を決めた。

 

第2試合では花咲徳栄が山村学園を8-5で破り、2年ぶりの秋季関東大会出場を果たした。

 

関東大会は栃木で15校が出場して21日から開催される。埼玉を最後にすべての出場校が出そろって、5日に組み合わせ抽選会が行われる。4強入りすると、来春のセンバツ出場の可能性は高くなる。

 

準決勝ダイジェスト

◇第1試合

昌平 6-3 浦和学院

 

浦和学院は3回表に先制、4回にも2点を加えて3-0とリードしたが、昌平は4回裏と5回に1点ずつを返して1点差に追い込んだ。そして、7回裏に長打2本などで2点を奪って逆転、さらに6番・渡辺暁斗内野手(2年)が3塁打を放ち2点を追加、6-3とリードする。浦和学院の反撃は許さず、そのまま逃げ切った。

 

➀2点タイムリーを放った渡辺内野手

②生還者を両手を広げて迎えるメンバー

 

4回途中から2番手としてマウンドに上がった左腕・石井晴翔投手(2年)は、浦和学院の強力打線を5回~8回までの4イニングを3者凡退に打ち取り、6回2安打無失点の好投。また、打者としても4回裏に無死3塁から左越え2塁打で同点にするなど投打で活躍、決勝進出に導いた。

 

堅守の浦和学院は珍しく4失策。後半に相手の得点につながる守備の乱れもあって、3点差をつけられて敗れた。

 

 

◇第2試合

花咲徳栄 8-5 山村学園

 

花咲徳栄は1回表にいきなりプロ注目の4番・石塚裕惺内野手(2年)が左翼スタンドに先制2ラン、好スタートを切った。ところが、山村学園は2回裏にタイムリーなどで2点を返し、同点に追いつき、さらに5回裏にも長打で1点を奪って逆転、3-2とリードする展開に。

 

すかさず花咲徳栄が攻勢に出た。相手エラーや四球で出塁すると、セフティバントも成功させて無死満塁のチャンスをつくった。ここで再び4番・石塚内野手が走者一掃の右越え3塁打を放ち逆転に成功。さらに5番・田島蓮夢外野手(1年)の中前タイムリーで1点を加えて6点目。9回表にも田島外野手に2点タイムリーが出て、8-3と大きく引き離した。4番は5打点、5番も3打点、中軸2人で全打点を稼いだことになる。

 

➀4番・石塚内野手が走者一掃の3塁打

②3人の生還を迎えて喜ぶメンバーたち

 

山村学園は8回、9回に6安打を集めて2点を返したものの、再逆転はならず。安打数では花咲徳栄の10安打に対して12安打と上回ったが、得点チャンスを生かせなかった。

 

花咲徳栄は先発の右腕・岡山稜投手(2年)とエースの右腕・上原堆我投手(2年)の継投で勝ち切った。

 

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