大阪桐蔭を中心に仙台

育英、東海大菅生など

 

第53回明治神宮野球大会が、11月18日(金)から23日(水)まで6日間の日程で神宮球場において開催される。

 

高校の部と大学の部で行われ、出場校は高校10校、大学11校。高校の部は北海道から九州まで10地区の優勝校が地区代表として出場する。計9試合が行なわれ、準決勝は21日(月)、決勝は23日(水)の予定。雨天順延。

 

18日の開幕戦では近畿代表の大阪桐蔭(大阪)と東海代表の東邦(愛知)が対決する。2試合目には関東代表の山梨学院(山梨)と四国代表の英明(香川)が戦う。あとの6校は準々決勝が初戦となる。優勝した学校の地区には「神宮大会枠」として1枠が与えられる。

 

山梨学院と北信越代表の北陸(福井)の2校は初出場。大阪桐蔭(大阪)は2年連続5回目の出場。中国代表の広陵(広島)も2年連続6回目。北海道代表のクラーク国際は2年連続2回目。

 

東北代表の仙台育英(宮城)は3年ぶり8回目の出場になる。九州代表の沖縄尚学(沖縄)は9年ぶり3回目の出場、最後に決まった東京代表の東海大菅生は2年ぶりの出場となる。英明は8年ぶり2回目。

 

地区大会を制した10校は、すでに来春センバツの出場を確実にしている。明治神宮大会は秋の日本一を決める大会であり、また2年生を中心にした新チームの実力度が評価される舞台でもある。

 

昨秋に続いて大阪桐蔭が2年連続優勝を果たすのか、それとも来春センバツのV候補に名乗りを上げるチームが浮上してくるのかー。

 

入場料は一般2000円、中学生以上の学生席800円 大人と同伴の小学生以下は無料。前売りチケットは一般券(全席自由席)のみ発売中。

 

◆出場10校の初戦の日程

◇18日(金)

大阪桐蔭×東邦  8:30

山梨学院×英明 11:00

◇19日(土)

沖縄尚学×仙台育英 8:30

広陵×東海大菅生 11:00

◇20日(日)

クラーク国際×大阪桐蔭と東邦の勝者 8:30

北陸×山梨学院と英明の勝者 11:00

 

 

■Aブロック 大阪桐蔭と仙台育英が準決勝進出か

 

Aブロックは優勝候補の大阪桐蔭をはじめ仙台育英、東邦、沖縄尚学、クラーク国際の5校が決勝進出に向けて戦う。

 

大阪桐蔭は近畿大会決勝で報徳学園(兵庫)を1-0で倒して2年連続の優勝を決めた。注目の左腕エースの前田悠伍投手が3安打完封勝ち、来秋のドラフト候補の力量を見せつけた。開幕戦では好投手の右腕宮国凌空投手を擁し、打線も強力な東邦と対戦する。

 

仙台育英の投手陣は強力だ。右腕の湯田統真投手、右腕高橋煌稀投手、左腕の仁田陽翔投手などの好投手を揃え、継投策で東北大会を勝ち抜いてきた。尾形樹人捕手の好リードも光る。初戦の相手である沖縄尚学は打撃力の高いチームで、九州大会では打ち勝って優勝した。投手力vs打撃力の戦いになるだろう。

 

クラーク国際は大阪桐蔭と東邦の勝者と準々決勝で対戦する。エースの右腕新岡歩輝投手は北海道大会で4試合に登板しすべて完投勝ちしたが、打線の奮起が必要になる。

 

このブロックでは大阪桐蔭と仙台育英が決勝進出をかけて準決勝を戦うことになりそうだ。

 

■Bブロック 関東・東京勢の決勝進出も十分ある

 

Bブロックは広陵、山梨学院、東海大菅生、英明、北陸の5校。広陵は中国大会決勝で、光(山口)を相手に13-0と大勝、2年連続で中国王者になった。初戦で対戦するのは13日に行われた東京大会で二松学舎大付を8-2で撃破して、2年ぶり4回目の優勝を飾った東海大菅生。

 

東海大菅生のエース・右腕日当直喜投手は決勝で宿敵・二松学舎大付打線に10安打を許したものの、2失点の完投勝利で来春センバツを確実にし、神宮大会出場に導いた。3回戦から4試合を1人で投げ切り38安打で6失点と「打たれても最少得点に抑える」という粘り強い投球術。身長190㎝、95㌔の大型右腕は神宮大会でも注目を集めそうだ。

 

山梨学院は強豪が揃った関東大会で頂点に立ち初の神宮大会出場を果たした。対戦する英明は四国大会で高松商(香川)との同県対決を5-4の接戦で制し、8年ぶり2回目の優勝。勝者は北信越地区大会で強豪・敦賀気比を延長13回の末に破った北陸と準々決勝で対決する。

 

このブロックは混戦模様だが、山梨学院、東海大菅生の関東・東京勢の決勝進出もありそうだ。

 

 

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