いよいよ準々決勝

あと1勝で甲子園出場

 

■県1位校が6チーム、実力校同士が激突

 

第75回秋季関東地区高校野球大会が10月23日(日)に埼玉県内の県営大宮球場などで1回戦4試合が行われ、山村学園(埼玉3位)、山梨学院(山梨1位)、専大松戸(千葉1位)、作新学院(栃木1位)の4校が勝利し、8強入りした。

 

これで7校の8強入りが決まり、2回戦から出場する昌平を加えて、25日(火)に8校による準々決勝4試合が行われる。勝利して4強入りすると、来春のセンバツ出場に「当確」ランプがつく。

 

   25日 準々決勝の組み合わせ

 

横浜(神奈川1位))×健大高崎(群馬1位) 

山村学園(埼玉3位)×山梨学院(山梨1位)    

専大松戸(千葉1位)×作新学院(栃木1位)

昌平(埼玉1位)×慶応(神奈川2位)

 

準々決勝で戦う顔ぶれをみると、各県で優勝した1位校が6チームもいる。これらの有力校に県2位の慶応、県3位の山村学園を加えた8チームが来春センバツの出場切符をかけて勝ち抜き合戦を展開する。茨城勢は2校とも初戦敗退、甲子園には届かなかった。

 

開催県の埼玉勢は埼玉2位の浦和学院が初戦敗退。埼玉3位の山村学園は初戦を勝ち上がり、準々決勝では強豪・山梨学院に挑む。2回戦の準々決勝から登場する埼玉1位の昌平は1回戦で常盤大高を破った神奈川2位の慶応と対戦する。山村学園と昌平は勝って4強入りすると、念願だった初の甲子園出場を果たすことになる。

 

関東枠は1増の5校、4強は「当確」で8強にもチャンス

 

来春センバツは第95回記念大会のため、出場校は通常より4校増えて36校となる。一般枠は東北、関東、東海、四国の4地区で1枠増になったことで32校になる。関東枠は1枠増えて従来の4校から5校に増える。

 

「関東・東京地区」からは計7校。まず、関東5校と東京1校を選んで、その後に関東と東京を比較して残りの1校を決めることになる。両地区の比較で関東から選ばれると、関東地区からは最大6校が出場する可能性もある。比較で東京から選ばれると、関東5校、東京2校に落ち着くだろう。いずれにしても両地区の大会が終わってからの話ではあるが。

 

関東地区は例年ならば「4強が甲子園出場」というケースで決着する。来春は「5校出場」になるため、8強からも少なくとも1校は選ばれることになる。初戦敗退組からの出場はむずかしい。

 

■関東5校目は好内容の試合が必須条件

 

出場校を選考する際の「判断材料」の優先順位はどうなっているのか。

 

センバツを主催する毎日新聞が今春発表した記事によるとー。選考基準は「校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもの」、「地域的な面も加味して選出」、「技能については新チーム結成後からの試合成績、実力などを勘案。勝敗のみにこだわらず試合内容などを参考とする」、「秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない」としている。

 

つまり、出場校を選ぶ際には、スキャンダルなどがなく、新チームの成績、実力が優れていること、地域性も考慮して、勝敗だけでなく試合内容も参考にするというものだ。となると8強から1校を選ぶ際は、試合内容、地域性なども参考に選考することになるわけだ。

 

準々決勝で敗れて8強止まりでも、その対戦相手が優勝、準優勝した場合、敗れた試合内容が高い評価を得たならば5校目に選ばれるチャンスはある。また、出場校の地域バランスをとるために候補として浮上するケースも出てくる。今秋の準々決勝で大敗すれば甲子園は遠のいて、接戦や惜敗など好内容の試合をすれば近づいてくる、という明暗がはっきりする決戦の場となるだろう。

 

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     1回戦の結果

◇22日

横浜(神奈川1位)2-0浦和学院(埼玉2位)  

健大高崎(群馬1位)4-2青藍泰斗(栃木2位) 

慶応(神奈川2位)5-3常盤大(茨城2位)  

◇23日

山村学園(埼玉3位)6-4土浦日大(茨城1位)

山梨学院(山梨1位)3-0成田(千葉2位)    

専大松戸(千葉1位)7-0明和県央(群馬2位) 

作新学院(栃木1位10-0駿台甲府(山梨2位) 

 

※専大松戸は7回コールド勝ち、作新学院は

5回コールド勝ち

 

 

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