健大高崎と慶應義塾も

初戦突破、8強入り

 

第75回秋季関東地区高校野球大会が10月22日(土)に埼玉県内の県営大宮球場などに球場で開幕、1回戦3試合が行われた。横浜、慶応の神奈川勢2校と、健大高崎が勝利して初戦を突破、準々決勝に進んだ。23日(日)にも1回戦4試合が行われる。

 

浦和学院、打線不発で敗退

 

開幕日に行われた強豪同士の対決は、横浜(神奈川1位)が今春センバツ4強の浦和学院(埼玉2位)に2-0で零封勝ち、初戦を突破した。

 

横浜は初回に先制タイムリー、5回にも加点。先発した横浜のエース・左腕杉山遥希投手は7安打を許したものの2点を守り切り、100球を超えない省エネ投球で完封勝ちした。

 

6安打完封した横浜のエースの杉山投手

 

浦和学院は左腕伊藤充輝投手と右腕田中樹人投手の継投策で4安打2失点に抑えたが、打線は横浜を上回る7安打を放ちながら、チャンスに得点できず初戦敗退。来春のセンバツは厳しくなった。

 

横浜の次戦の相手は、最近3年で2回も関東王者になっている健大高崎。両チームは4強入り=センバツ出場をかけて25日(火)に対戦する。

 

■健大高崎が逆転

 

第2試合は健大高崎(群馬1位)が青藍泰斗(栃木2位)を4-2で下し、勝ち上がった。2回表に青藍泰斗(栃木)が2点を先制したが、3回裏に健大高崎は3番・堀江大和選手が右3塁打を放ち2点を奪って同点に追いつき、流れを変えた。健大高崎は5回裏にスクイズを成功させて逆転、さらに6回にも犠牲フライで4-2とリードし、そのまま逃げ切った。

 

2点タイムリーを放った堀江選手

 

先発した右腕小玉湧斗投手は3回以降からテンポのいいピッチングを続け、初戦突破に導いた。準々決勝では投手力の高い横浜と4強入りをかけて対決する。

 

慶応の清原が勝ち越し2ラン

 

また、レジデンシャルスタジアム大宮で行われた1回戦では、慶応(神奈川2位)が常盤大高(茨城2位)を5-3で破り、初戦を勝った。中盤は点取り合戦になったが、清原和博氏の次男である清原勝児内野手が決勝2ランを放つなど打線が奮起し、初戦を突破した。次戦は4強入りをかけて昌平(埼玉1位)と25日に戦う。

 

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観戦雑記帳

 

チケット購入、球場一周

の行列に1時間も並んだ

内野席は超満員となった開幕の1試合目

 

決勝戦並みの好カードとなった開幕日の第1試合、土曜日ということもあってか、「横浜vs浦和学院」に多くの観衆が押しかけた。内野席は超満員、外野席の右スタンドもほぼ埋まるほどの入場者があった。関東地区大会とあって神奈川など県内以外の高校野球ファンも多く来場したようだ。

 

県営大宮球場の収容人数は内野席1万7000人、外野席3500人。この試合では1万8000人以上は入ったのではないか。第2試合の「「健大高崎vs青藍泰斗」になっても、予想したほど観衆は減らず、内野席はほぼ満員状態で2試合観戦を楽しんだ人も多かったと推測できる。埼玉大会の場合は入場料500円、関東大会の入場料は大人800円だから、この日の入場料売り上げは1千万円超?に。

 

球場の外では入場を待つ長蛇の列ができた

 

 

左列はチケット購入、右は球場一周する列

 

ところが、入場するまでにとんでもない時間がかかってしまった。10時30分開始の第1試合に間に合うために自宅を朝8時過ぎに出発、西武新宿線やJRなどを乗り継いで10時頃に大宮公園駅に到着、「今日は下車する人が多いなあ」と思いながら、歩いて10分ほどの県営大宮公園球場に向かった。

 

球場の100メートル近くまで行くと、すでに公園内に数百人の行列ができていた。チケット購入のために並んでいる人たちで、こんな事態に遭遇するのは初めてのこと。いつもならスンナリと球場に入れて、稀に10分ほど並ぶことはある。

 

関係者から並んだ人たちに、「チケット購入まで1時間以上かかります」という案内があった。そして、この行列は球場を一周して並んでいます、という説明も。そして、横浜の1塁側観戦希望者は右側、浦和学院の3塁側観戦者は左側に、という指示も出た。

 

「チケット買えるかな」、「入場できても4回が終わっているな」、「チケット売り場をもっと作ればいいのに」-などの会話が飛び交う。球場内に入ると、検温が1人ずつ行われ、球場一周の行動がスタート。施設の隙間から球場の状況をのぞいてみたら、外野スタンドはガラ空き、内野席もまだ余裕があるように見えた。今度は「これはどういうこと」、「チケット販売が遅れたから?」、「だったら、もっと売り場を増やせばいいのに」などの疑問や提案が飛び出した。約15分遅れで試合が開始したようだ。スコアボードの裏側を通過しているとき、横浜が1点先取したことが分かった。

 

列の動きは少し早くなって、左外野スタンドの裏に横浜と浦和学院の選手の送迎バスが止まっていた。さらに第3試合に出場する健大高崎のバスが到着。選手たちはバスの窓から「何が起きているのだろう」という怪訝な顔つきで行列に見ていた。この行列の中には群馬代表の健大高崎の応援に来た人も少なくなかったはず。

 

選手の送迎バスをみながら並ぶ

 

入場チケットを購入できたのは11時20分過ぎ、1時間ほど並んで買えたことになる。内野席には座れず内野スタンドの上での観戦となった。すでに3回裏が終わった時点での入場だった。

 

あまり忍耐強くないので、行列のできる店には並んだことはないけれど、野球場では1時間も待ってしまった。本当は忍耐強いのだろうか、分からない。

 

 

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