県大会 組み合わせ決まる
春日部共栄 秋、春連覇なるか
浦和学院と花咲徳栄が挑戦者
春季埼玉県高校野球大会に出場する46チームの組み合わせ抽選会が4月19日(金)に行われ、21日(日)からいよいよ県大会が開幕する。
決勝は5月4日(土)、県営大宮球場(写真)で行われる。上位4チームは埼玉県で開催される春季関東大会(5月18から22日)に出場する。また、16強は夏のシード権を獲得する。
県大会には各地区予選を勝ち上がった38チームと、今春のセンバツに出場した春日部共栄など地区大会を免除された昨秋の県大会8強の8チーム、計46チームが出場して行われる。
県大会からシード校として登場するのは春日部共栄をはじめ、埼玉栄、浦和実、上尾、聖望学園、立教新座、東農大三、山村学園の8チーム。
埼玉2強 地区予選からの復活劇あるぞ
埼玉2強の浦和学院、花咲徳栄は昨秋の県大会では早々と敗退して8強に届かず、春季大会では地区予選からのスタートとなった。さすがにその強さは際立っており、いずれも圧勝で地区予選を勝ち上がった。
地区予選では花咲徳栄は越谷南に11―1の8回コールドで快勝。また、昨年夏の甲子園に出場した浦和学院は連合チームに20―0の5回コールドで大勝、2戦目も市浦和を10―0の5回コールドで下し、あっさり県大会出場を決めた。
春季埼玉大会は、センバツに出場した春日部共栄などシード校を中心に浦和学院と花咲徳栄などが挑戦者として戦うことになる。
埼玉の強豪・浦和学院の初戦の相手は白岡となった。昨秋の県大会初戦で3-4の接戦でまさかの敗戦を食らったチームだ。白岡は16強止まりだったので、浦和学院と同じように地区予選からスタート、無失点で勝ち上がってきており、また金星を勝ち取れるか、興味深い。
一方、浦和学院は、地区予選とはいえ2試合で計30得点、失点0、いずれもコールド勝ちの圧勝。冬場を超えての新チームの著しい成長は間違いない。秋・春の県大会初戦で同じチームに2連敗は許されない。畑捕手、中前内野手など攻守の注目選手を揃え、夏のシード獲得はもちろん春のV候補チームでもある。
白岡にとっては県大会で「浦和学院に2連勝」すれば、夏に向けて大きな自信になるけれど。
花咲徳栄は地区予選の2試合を接戦で勝ち上がってきた伊奈学園との対戦。花咲徳栄は一昨年夏に埼玉勢初の甲子園Vを達成して全国にその名を一気に広めたチーム。韮沢内野手、橋本外野手、菅原捕手など注目選手が多いチームなので当然V候補の1校だ。
花咲徳栄、浦和学院の埼玉2強に加えて春のセンバツに出場した春日部共栄もV候補に食い込んで三つ巴戦になるのか。村田投手、石橋捕手を中心に、秋に続いて春にも春日部共栄旋風を巻き起こし、埼玉3強を構築できるかどうか。順調にチーム力のレベルがアップしていれば2強にとって強敵なチームになるはず。
浦和学院と春日部共栄は、ともに勝ち進めば準決勝で対決することになる。組み合わせでは花咲徳栄がやや有利になる。
昨秋の準優勝校である東農大第三、4強の上尾、立教新座などのシード校にも、実績校に投打のバランスが崩れることがあれば、春の頂点にも届く可能性は残されている。
初戦の組み合わせと日程
【21日】
<上尾>
第1試合 浦和学院-白岡 9:00
第2試合 川口市立-西武文理 11:30
第3試合 入間向陽-松山 14:00
<所沢>
第1試合 ふじみ野-所沢 10:00
第2試合 叡明-狭山経済 12:30
<熊谷>
第1試合 武南-熊谷工業 10:00
第2試合 慶応志木-熊谷商業 12:30
【22日】
<上尾>
第1試合 鴻巣-獨協埼玉 10:00
第2試合 市立川越-滑川総合 12:30
<所沢>
第1試合 所沢商業-浦和麗明 10:00
第2試合 川越東-不動岡 12:30
<県営>
第1試合 花咲徳栄-伊奈学園 9:00
第2試合 春日部東-浦和東 11:30
第3試合 庄和-昌平 14:00
【23日】
<上尾>
第1試合 与野-上尾 9:00
第2試合 浦和-埼玉栄 11:30
第3試合 浦和実業-狭山ヶ丘 14:00
<所沢>
第1試合 山村学園-秀明英光 10:00
第2試合 聖望学園-越ヶ谷 12:30
<県営>
第1試合 春日部共栄-川越初雁 9:00
第2試合 西武台-立教新座 11:30
第3試合 大宮東-東農大三 14:00
【24日】
<上尾>
第1試合 栄北 入間向陽と松山の勝者 9:00
第3試合 南稜 市立川越と滑川総合の勝者 14:00
注 県営=県営大宮公園野球場 上尾=上尾市民球場、熊谷=熊谷公園球場、所沢=所沢航空公園球場