力強い栃ノ心と逸ノ城
白鵬も4連勝、鶴竜は初黒星
■大相撲夏場所 東京・両国国技館■
横綱・鶴竜が松鳳山に押し倒しで敗れ初黒星
。
横綱・白鵬は魁聖を上手出し投げで転がして4連勝。徐々に相撲内容は良くなっている。
関脇陣の強さが目立った4日目だった。
まず、気合十分の栃ノ心が立ち合い鋭く、圧倒的な強さで小結・御獄海を寄り切って4連勝。
続いて逸ノ城も力強い相撲で豊山を寄り切って4連勝。
平幕では正代が唯一の4連勝。
すでに4日目を終わって全勝は4人となり、早々と優勝候補は絞られてきた。
初黒星を喫した鶴竜は突っ張り合いの末、引いてしまうという消極的な相撲が敗戦につながった。「気持ちを入れ替える」というコメントをしていたので、立ち直りを期待したい。
「関脇が強い場所は面白い」と言われる相撲界。まさにこの夏場所がそうだ。
栃ノ心の元気さと怪力ぶり、逸ノ城のどっしりとした強さを見ると、2強の印象さえある。栃ノ心の2けた勝利、大関昇進の可能性は高く、2度目の優勝もあり得るだろう。
一方の逸ノ城には「どこまで連勝できるのか」という余計な心配もあるけど、最重量力士にしては動きもいいので、優勝候補の1人。
白鵬は10日目まで、全勝あるいは1敗で通過すれば、もちろん優勝レースに加わる。
関脇陣と横綱陣の優勝争いになるだろうが、そのレースを引っ張っていくのは栃ノ心と逸ノ城の関脇陣で、それを追うのが横綱陣という形になっていくだろう。
正代、平幕で唯一4連勝
平幕でただ一人4連勝の前頭4枚目・正代も久しぶりに元気だ。熊本県宇土市出身の26歳。歌手の石川さゆりさんとは親戚関係にあるという。
十両を2場所で通過し、入幕後1年で関脇まで上り詰めたものの、その後は前頭上位を行ったり来たり、15場所目のこの夏場所で2ケタ勝利を達成しで三役復帰をねらうか。次世代を担う力士として期待されている存在だ。
十両の阿武咲、貴ノ岩も連勝
正代と同様に次世代の有望力士として期待されているのが、初日から4連勝の十両筆頭の阿武咲(おうのしょう)、21歳だ。
4日目までの十両の全勝(4連勝)力士は。阿武咲をはじめ貴ノ岩、矢後の3人だけ。
阿武咲は青森県出身で2017年に5月場所で十両から幕内に昇進、その後4場所連続で勝ち越したものの、2018年1月場所で右ひざを痛めて途中休場、翌場所も全休、その結果十両に陥落した。
そして土俵に復帰し4連勝。番付は十両筆頭なので。勝ち越せば再入幕は当確だ。もし、ケガがなかったらすでに三役に定着していたかもしれない注目の逸材だ。
貴ノ岩も4連勝で快調。西十両11枚目なので、大きく勝ち越さなければ一気の再入幕はないが、2ケタ勝てば、再入幕をねらえる番付まではあがれる。
とはいっても、まだ序盤戦。大相撲も「最後までなにが起きるか、わからない」。だからおもしろいのだが・・・。

