横綱、大関、関脇の5人

  怪力・栃ノ心 安定・鶴竜

 

 

 

 

 

海外からのツアーが目立つ。団体入り口も混雑

 

大相撲夏場所(5月場所)が5月13日(日)から東京・両国の国技館でスタート、2日目を終わって関脇以上がいずれも2連勝と珍しく好成績を上げている。

 

先場所優勝の横綱・鶴竜は初日に人気力士の新三役・遠藤を引き落としで勝ち、300万円を超える懸賞金を両手でつかんだ。2日目は玉鷲を落ち着いて突き落とし2連勝。

 

2場所連続休場で戻ってきた白鵬は、初日、玉鷲を相手に、批判されていた張り差しを出したり、土俵上で動きを止め、見合うよう形になり、その後に押し出した。2日目は結びの一番で、御獄海に攻め込まれ、ばたついたところもあったものの、上手投げで辛くも勝って2連勝。

 

今場所に大関昇進をねらう関脇・栃ノ心の初日は松鳳山に中に入られ、もろ差しをくらった。それでも怪力を発揮し、そのまま吊って土俵の外に出した。2日目は新鋭の阿炎を寄り切って2連勝。

 

大関・豪栄道は初日に魁聖を寄り切り、2日目は松鳳山を一方的に攻め、押し出して2連勝。

 

関脇・逸ノ城は初日に阿炎を押し出し、2日目は魁聖を落ち着いて寄り切り2連勝。

 

これだけ上位陣が順調なスタートを切れば、優勝候補はこの中から絞られてきそうだ。新三役の小結・遠藤の最近の安定感も侮れない。もともと人気力士だが、さらに人気は高まってきている。

 

 

国技館に入る遠藤。「がんばってー」とファンたち

から歓声が飛ぶ。2日目に三役初の白星

 

ケガの再発、痛みの激化などがなければ、関脇・栃ノ心、横綱・鶴竜、関脇・逸ノ城の争いか。強さが見られない横綱・白鵬も経験、テクニック、粘りで連勝する可能性もあるが、本人は場所前のインタビューで「優勝は?」に「ない」ときっぱり語っている。これが、本音なのか、心理作戦なのか、中日あたりには答えが出そうだ。

 

大関昇進をねらう関脇・栃ノ心。11勝で当確だろう。先場所痛めた右肩の痛みがひどくならなければ、大関昇進と優勝のタブルの祝杯もありそうだ。

  

貴ノ岩、十両で2連勝

連続勝ち越しに期待

 

ファンのサイン攻めに応える貴ノ岩

 

3月場所に土俵に戻ってきて、8勝7敗と勝ち越した十両11枚目の貴ノ岩は、初日、2日目を連勝、幸先のいいスタートを切った。取り組みを終わって、国技館を出ると出待ちのファンから次々とサインを求められ、それに応じていた。体調が戻れば幕内レベルの力量はあるので、今場所もこの元気を維持すれば勝ち越しはもちろん2ケタ勝利の可能性も十分ある。

 

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元横綱・貴乃花親方

 審判員で再出発

序の口、序二段の土俵下にも

 

「新たな気持ちで出直し」にチャレンジしている元横綱・貴乃花親方が、新しい役職で審判員の職務に取り組んでいる。

 

初日は午前中に序二段の取り組み、午後は幕下上位と十両の取り組み、合わせて50番以上も土俵下から勝敗を見定めた。

 

2日目は午前8時半から序の口18番、序二段19番を担当。落ち着いた表情で、鋭い眼光を土俵に向けていた。

 

インターネットテレビ局の「AbemaTV」の大相撲ライブでは、序ノ口から「結びの一番」までの取組を無料で生中継しており、土俵下に座る審判員・貴乃花親方の姿も取組ごとにバッチリと映っている。

 

審判部長の立場にもあった貴乃花親方は昨年の騒動の中で降格され、いまヒラの審判員となって職務をこなしている。

 

しかし、貴乃花親方の人気は高い。観客、視聴者の目に触れやすい審判員への配置には納得がいく。貴乃花親方を見たさに午前早くからの観覧やTV視聴が増えるかも。貴乃花が担当する取組は協会サイトの「取組表」の案内から確認できる。

 

序二段の取組で合わせて69歳という取組もあった。30歳の潮来桜(茨城)と39歳の大一心(福岡)の対戦がそれ。大一心の勝ち。

 

39歳・安美錦の再入幕も夏場所でひとつの話題となっているが、序二段で39歳現役というのはすごい。本当に相撲が好きだから続けているのか。それとも意外な理由があるのだろうか、興味が湧いてくる。

 

序の口、序二段は関取へのスタートラインで、16歳という年齢の初々しい力士もいる。行司も10代だ。

 

土俵下にいる眼光鋭い審判員・貴乃花親方に「育てられて」ー番付を駆け上がっていく力士もいるはずだ。