功労者は自民2軍の小池新党

 投票率50%超えれば圧勝しない?

 

 

 

無党派層など落胆、「投票する政党ない」

 


なんでこうなったのだろう。

 

 

衆院選の獲得議席数について、大手新聞や選挙プロたちの予測数字が相次いで出ている。それによると、自・公の与党は300議席を超える可能性もあるという。しかも、自民党だけでも過半数の議席を獲得するという予測だ。

 

大きく議席を減らす見方が、予想外の流れに

 

当初、自民党は大きく議席を減らすだろう、という見方が大勢だった。90議席減、60議席減との新聞見出しもあり、いずれにせよ議席を減らすのは確実との記事が目立った。安倍内閣の5年間の評価を下す解散選挙のはずだったのが、予想外の圧勝ムードになってきたのはなぜなのか。

 

それは小池都知事が立ち上げた新党「希望の党」の国民の期待を裏切る様々な言動、党運営のやり方、政策づくりの安っぽさなどにある。

 

「希望の党」の誕生については、民主党に代わる野党第1党として多くの国民が期待したはずだ。

 

しかし、政権奪取を狙うにしては、新党の代表に若狭氏を登用し、インパクトのないイメージの党を作ってしまった。その後、党の顔としてはアピール性が弱いと小池都知事も感じたのだろうか、若狭氏と民主党を離党して新党に加入した細野氏をリセットし、自ら本人が代表となった。

 

希望→失望→絶望  シナリオが狂った

 

さあ、これからいよいよ衆院選に向けて本腰を入れるのだろう、と思っていたら、民主党の前原代表と合流の話をつける技を見せた。

 

ところが、民主党のリベラル議員とは一緒に組めないと「踏み絵」、「排除の論理」を断行、これに民主党のリベラル議員などが反発、希望の党に背を向けて無所属での出馬を決める議員が相次ぎ、さらに民主党リベラル派の枝野幸男氏らが「立憲民主党」を立ち上げて希望の党に立ち向かう姿勢をとった。

 

希望の党に不信感を強めてきていた国民の関心は立憲民主党に向き始め、希望に対しての失望感はさらに強まってきた。

 

 上書きしただけの政策を発表

 

政策については消費税増税の締結、議員定数の削減などを発表。、また、稼働は認めても将来は原発ゼロに、また都議選で打ち出した待機児童ゼロ、電柱ゼロ、満員電車ゼロなどに少し項目を増やして12のゼロをめざすというけど、まるで「上書き」しただけの一夜漬けの政策にしか聞こえない。経済政策のユリノミクスもどこかで聞いたアベノミクスの二番煎じの陳腐なキャッチフレーズ。自民党に近づいて入閣でもしたら冗談でアベ・ユリミックスとでも呼ばれるかも。

 

それでも「最後の最後に小池都知事は出馬するのでは」との憶測も一部ではあった。後出しジャンケンで逆転勝利というのは選挙であり得ることだから。

 

でも、ついに「出馬なし」という結果に。もう勝ち目がないと判断したのだろう。知り合いには「小池都知事の化けの皮がはがれた」と厳しくいう奴もいるけど、出馬をしつこく聞く記者に「最初から出ないと言っているじゃないですか」とちょっと切れながら答えていたテレビ画面は見た気がする。思わせぶりが誤解と不信感を増長させたのなら残念だ。

 

この段階で「希望の党」から失望へ、さらに絶望に変わってしまった。

 

投票率次第で結果は違ってくる

 

自民党が圧勝との見方が強いけれど、問題は投票率だろう。これまでのデータからすると、50%を切れば予想外の勝ち方をするかもしれないが、60%を超えるといま勢いづいている立憲民主党の票が伸びて、毎日新聞が予測している33議席を上回り、希望の党を抜いて野党第1党に躍進する可能性もある。

 

「投票する党がないよ」と無党派男性。「人に投票したいけど誰も知らない」というまだ10代の若者。投票所に向かう気が起きない白け衆院選にならないようになってほしいなあ。

 

運動員のチラシを無視する帰宅者 

 

今日の夕方、帰り道に駅前で自民党前議員の演説に出くわした。その候補者はほぼ当確と予想されているのだが、運動員の差しだすチラシを無視して立ち去っていく。その態度に「おゃっ」と感じた。

 

安倍内閣の自民党議員に反発している態度なのか、それとも今回の衆院選に関心が薄いのか。前者ならそれほど自民党の圧勝はない。後者なら自民党に有利になるのだが。

 

このままでいいのかな~。