東京・秋季高校野球大会一次予選

 初戦で12-5の大差勝ち

      打撃陣好調 石田投手が好投

初戦突破の二松学舎大付のナイン(手前)

 

 

 

夏の甲子園に東京の東・西代表で出場した有力校同士の一戦は、二松学舎大付が12-5で東海大菅生に快勝し、関門の初戦を突破した。

 

秋季東京大会の1次予選初戦で、抽選とはいえ、いきなり優勝候補2校が対戦するというビッグカードに内野観客席だけの東京都多摩市の一本杉球場は超満員となった。

 

もともと東海大菅生グランドで行われる予定だったが、甲子園出場校同士のカードとなったために、混乱などの対策で観客を収容できる球場に変更したといういきさつもあった。

 

先発は、東海大菅生は、夏の甲子園で好投した2年生の戸田懐性。一方、二松学舎大付の先発も甲子園メンバーの1年生の海老原凪。

 

 

東海大菅生も1度は追いついたが

 

1回表、二松学舎大付は戸田から3点を奪う攻勢をかけた。その裏に東海大菅生も安打と四球で2死満塁にすると、右前安打で2点を返し、3-2と追い上げた。

 

さらに、3回裏には東海大菅生の1年生2番・小山が右翼にソロ本塁打を放ち3-3に追いついた。

 

 

チェンジアップが冴えて好投した二松学舎大付の石田投手

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ここで、二松学舎付大の投手が交代、石田恭賀がマウンドに。この背番号19番の2年生石田のチェンジアップがビシビシと決まり、8回まで無失点という好投を見せた。観客席からは「二松学舎の救世主になるんじゃないか」という声も出るほど。

 

打撃陣も5回表にエラー、長打、安打などで3点を加えて6-3とリード。さらに6回表には連打などで2点を追加し、8-3と点差を開き、応援席は盛り上げムードに。「初戦が菅生では春はないと思っていたけどなあ」という愚痴も明るい声になっていた。8回表にも1点を加えて9-3となった。

 

 9回表にも戸田から継投した鈴木礼央から、まず2年生張本が左前安打、四球とつなぎ2死1、2塁から2番・野村が内野安打で10点目を入れた。そのあとも相手の暴投などで2点を加え、12得点を獲得した。

 

一方、東海大菅生も好投する石田から2点を奪うも追い上げならず、二松学舎大付が決死の初戦に勝利した。東海大菅生の春の選抜出場は絶望となった。