大拍手と「ありがとう」で送迎

 「3000人」が押しかけ、整理券配布止め

 

市民などから大拍手で迎えられる花咲徳栄の岩井監督(優勝旗

の前)と野球部の甲子園メンバーたち

 

 

夏の甲子園で初優勝し、埼玉県勢初の夏制覇を成し遂げた花咲徳栄の「優勝報告会」が加須市の文化・学習センター「パストラルかぞ」で、9月1日(金)午後3時から盛大に開かれた。

 

この日は、大勢の市民などが駆けつけると予想されたため、整理券が用意されたが、開始1時間前には定員オーバーとなり、整理券配布が終了となった。

 

会場の大ホールが満席となったために、500人収容の小ホールにも大型モニターを使って中継されたが、立ち見する人も多かった。「3000人の方たちがお祝いに駆けつけた」とある来賓者はあいさつのなかで語った。

 

加須市長「加須は"かす"ではなくて、"かぞ"です。 優勝で全国区に」

 

大橋良一・加須市長は、「平日にも関わらず、大勢の人に来てもらってありがとうございます。本当に全国優勝おめでとうございます。感動をありがとう。加須市民として戦ってくれてありがとう。野球部全員の選手にありがとう」と感謝とお礼のあいさつを行った。

 

花咲徳栄の初優勝のおかげで、加須市が「かすし」ではなく「かぞし」と読むことも広がりつつあり、加須市が「全国区」になったことも、あいさつのなかで述べた。加須市役所をはじめ、経済・産業界、商工会、スポーツ分野、そして同市選出議員など広範囲にわたって好影響をもたらしているようだ。

 

岩井監督「まだ通過点、連覇の可能性あるのはうちだけ

 

優勝した花咲徳栄の岩井隆監督は、次のような報告、あいさつを行った。

 

「大観衆のなかで試合をする甲子園は怖いし、緊張します。魔物がいるという雰囲気があります。こうした不安のなかで選手たちが、勇気をもって戦えたのは、 皆さんの声援が乗り移ったからです。その結果、加須市に優勝旗を持って来ることができました」

 

「夏は5回目の出場。毎回出場のたびに壮行会では"今年こそ優勝を"とプレッシャーをかけられまして、今回やっと持って来ることができました」

 

「来年夏は100回目の大会になり、この優勝旗は最後のもので、その節目に優勝旗を持って来れてうれしい。でも、これは通過点で、来年夏に連覇の可能性があるのはうちの学校だけ。1、2年生には頑張ってもらって、また加須市民の皆さんや、私を喜ばせて欲しい」とちょっとユーモアも交えながらも2連覇に意欲を見せた。

 

優勝旗を掲げて会場に入る優勝メンバーの顔はたくましい

 

会場の壇上に上がる監督と選手たち

 

甲子園で活躍した18人(記録担当1人含む)が1人ずつ報告、応援の感謝を述べた

 

 少年球児から岩井監督に花束        「2連覇できるのはわが校だけ」と岩井監督

 

 

報告会を終え会場から出た選手たちに「ありがとうの」声が飛ぶ

 

最後の優勝旗は花咲徳栄がつかんだ

 

野球部バスに乗った選手たちを歓声で見送る来場者たち