早くも準決勝、中京学院大中京など4強で

 

黄金カードあり、本塁打記録あり、初優勝ありなどで盛り上がった今年の「夏の甲子園」。、終了したものの興奮の余韻はまだ続いている。そして、高校野球ファンの関心ごとは、カナダで開かれる第28回U18ワールドカップに向いている。もちろん、これに参加する高校日本代表に注目し、熱い視線を送るのは当然のことである。(練習試合も見たいですね)

 

ところがどっこい、高校球児の夏はまだ終わってはいない。8月24日から、「もう一つの甲子園」と言われる「第62回全国高等学校軟式野球選手権大会」が開かれており、8月26日(土)には4強が決まり、1日休んで準決勝、そして決勝戦が行われるというスケジュール。

 

会場は兵庫県の明石トーロイカ球場とウィンク球場。会期6日間の中で熱い戦いが繰り広げられる。

 

昨年優勝の天理が1回戦敗退

 

全国をブロックに分けて、そこを勝ち抜いてきた代表校16校によるトーナメント方式で優勝を決める。昨年の61回大会では天理(奈良)が優勝。ところが、今年の62回大会では、早々と1回戦で敗れるという波乱が起こり、2連覇を逃している。

 

8月26日(土)に行われた

2回戦の結果は次の通り

 

中京学院大中京 6-0 仙台商

登別明日           2-1 富山商

茗渓学園      3-0 早大学院

篠山鳳鳴           1-0 専大北上

 

  準決勝の組み合わせ

中京学院大中京 -   登別明日

茗渓学園     -  篠山鳳鳴

                28日の予定

 

ボールが飛ばず、大量点はむずかしい

 

硬式野球の「夏の甲子園」では、安打数、本塁打、得点も例年にない多さで、記録も続出した。打撃戦によるシーソーゲームも目立ち、まさに「打高投低」という印象を強く感じられた夏だった。

 

軟式野球の場合は、硬式野球に比べてボールが飛ばない。

そのため、

 

・本塁打はもちろん、ヒットも出にくい

・内野ゴロや内野フライが多い

・乱打戦や大量点の試合が少ない

・内野エラーやミスの少ないチームが有利

 

という特徴があるようだ。

 

実際、なかなか2ケタ得点で勝利する試合は見られない。

 

ミスのない守備で、5点以内の決着が多い

 

たとえば、最近の試合で10点以上の得点をあげて勝った試合は、第58回大会で優勝した横浜修悠館(南関東)が、8強対決で早大学院(東京)を10-1で破った試合までさかのぼらなくてはならない。5点以内で勝負の決まる試合が多いようだ。それだけにエラーやミスは致命的になるケースは多い。

 

守備をしっかり固めて、頭脳プレーで試合を運ぶことがまず勝つポイントと言える。

 

今回の62回大会の2回戦では、中京学院大中京が仙台商に6-0と圧勝しており、投打とも好調で優勝候補の筆頭にあげられる。

 

これまでの優勝回数ベスト3は、

① 作新学院(栃木)      9回

② 中京学院大中京(岐阜)  7回

③ 龍谷大平安(京都)     6回

 

となっており、今大会に中京学院大中京が優勝を飾れば8回となり、トップの作新学院にあと1回と迫る。もちろん、昨年、準優勝した早大学院に3-0で勝った茗渓学園、2年連続出場の登別明日などにもチャンスはある。

 

この軟式野球選手権大会においては、第60回大会からタイブレーク制を採用、延長13回から無死1、2塁で開始する(決勝戦は除く)。

 

高校球児の夏はまだ熱いぞ

 

「もう一つの甲子園」の舞台で優勝を目指している高校球児の夏はまだ終わってはいない。

 

個人的なことを言えば、このブログを書いている「ウエスマ」の親族の出身校もこの大会に出場している。もし、万が一にも決勝戦に進出したら、甲子園だけでなく決勝戦会場の球場に、「いざ、参上」と意気込んでいたけれど、残念ながら2回戦で完封負け、ちょっと気持ちがしぼんでいるところ・・・です。