早実 安定した戦いぶりで決勝へ

 

早稲田実の清宮が、神宮球場での高校野球西東京大会・準決勝でソロ本塁打を放ち、高校通算最多107号の記録に並んだ。あと1本で記録更新の単独トップとなる。早実は八王子学園八王子に4-1で勝利して、30日の決勝戦に進出した。

 

早実は、1回から投打で優位に試合を運び、7回には清宮が左中間にダメ押しともいえるソロ本塁打を放った。投げては新エース雪山が2安打1失点の好投で完投した。また、四番・野村も清宮をおいて打点をたたき出し、ライバルを相手に安定した戦いぶりを見せた。

 

この日の神宮球場の観客席は、午前10時過ぎには内野席は満席で入場できず、外野席も7割ほど埋まり、プロ野球並みの大入りだった。

 

    

    

【上左写真】内野席は入場規制ありの満席  【上右写真】7回1点は清宮の107号本塁打

【中写真】担当者が撤収する記念ボール    【下写真】記者もボール捕獲の観客に取材

 

外野席には報道カメラマン用のスペースが設けられ、テレビカメラ、望遠カメラが所狭しと並んだ。また、若い世代の男女の記者やレポーターもあちこちで見られた。7回に清宮が放った107号記念のホームランボールを手にした男性観客には、こぞって直撃インタービューに集まった。報道陣に混ざって観客もカメラなどで記念ボールを狙って、シャッターを押しまくる騒ぎに。落球した位置の2メートル後ろにいた筆者も便乗してデジカメ使いました。しかし、その記念ボールは関係担当者が撤収して行ったけれど。

 

早実か菅生か、西東京代表はどっちだ!

 

第2試合目の準決勝は東海大菅生と日大二が対戦。こちらは東海大菅生が11-8の乱打戦を制し、30日の決勝戦に挑む。早実とは2年ぶりの決勝対決。前回では7回まで5-0とリードしていたのに、8回に一気に8点を奪われるという大逆転を食らって甲子園の道を絶たれた。

 

5人の好投手で先発ローテーションを組み立てて勝ち上がってきたが、準決勝ではやや投手陣に乱れもあった。

 

早実か菅生か。どちらが勝っても、負けても不思議ではない。熱戦を期待しよう。