女性は安倍内閣にソッポ向いてます
毎日新聞の最新全国世論調査(7月22日、23日実施)によると、安倍内閣の支持率が26%に続落、ついに危険水域に突入した。20%台に落ち込んでからのV字回復は非常にむずかしい。もはや「丁重に説明して国民に納得してもらう」という段階ではなくなったのである。
毎日新聞の調査結果は次の通り。
支持する 支持しない 関心ない
全体 26% 56% 17%
男性 31% 54% 14%
女性 23% 57% 19%
支持は、前回より10ポイント減、逆に不支持は12ポイントも増加した。注目すべき点は、女性の支持率が男性に比べて非常に低いこと。もう完全に安倍内閣、安倍総理に対してソッポを向き始めている証である。
安倍首相個人への信頼度も3割切る
女性支持率の急落は、産経新聞とFNN(フジニュースネットワークの合同世論調査でも浮き彫りになった。内閣支持率は、6月の前回調査より12・9ポイントも下落、34・7%に。毎日新聞より高めの数字だが、それは左派と右派の方針の違いだろう。それでも二次安倍内閣の発足後の調査では最低の支持率を記録した。しかも、安倍首相個人の評価についての質問でも「信頼する」は29%という厳しい結果となっている。
合同調査によると、男性の内閣支持率は38%を超えているものの、女性では31%という低い支持率。5月調査に比べると、なんと20ポイントも暴落した。とくに女性の30代、40代ではすでに20%台に急落して「危険水域」に突入している。
支持率低下のきっかけになったのは、森友学園から加計学園、俗にいう”もり・かけ”問題で安倍首相、昭恵夫人が深くかかわっているにも関わらず、疑念に対するまともな説明などがなされなかったことに起因する。さらに稲田防衛大臣の無能ぶりと、自衛隊員の士気を下げる言動、日報問題。さらに決定づけたのは安倍首相の都議選選挙における秋葉原での演説。安倍帰れコールに「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と挑発的に叫んだシーンがテレビに流れて国民を怒らせ、都議選での自民党の惨敗に影響した。
「信用できない、信頼できない」が蔓延
安倍首相は、支持率の急速な下落で「丁重に説明、答弁をする」と言うが、「何をいまさら」という声は多い。「信用できない、信頼できない」、「安倍首相の人柄が嫌い」という女性が急増していることも支持率低下の大きな要因なのだ。もちろん、男性のなかにも「ペラペラいくらしゃべっても、内容に納得できる話がない」という意見を持つ人も少なくないだろう。
ある地方の自治会の会合に出席した知人の話ー。3人の若い自民党員が出席していたそうだが、3人とも公然と「このままだと自民党はダメだね」とぼやいていたそうだ。
安倍内閣のみなさん、いま全国の自民党員は肩身の狭い思いをしていますよ!
(つづく)