清宮は通算本塁打記録を更新する!

 

高校野球の地方大会が相次いで始まっている。東・西東京大会もいよいよ8日から開幕する。

 

この夏も、やはり早稲田実業(早実)の清宮幸太郎内野手が注目の的になるだろう。高校通算本塁打記録の107本にあと4本で追いつき、さらに新記録を達成できるのかどうか。

 

東京大会は東・西にわかれており、それぞれの優勝校が甲子園に出場する。清宮のいる早実は西東京大会の第1シードでトーナメントを戦う。もちろん優勝候補の筆頭に挙げられている。

 

トーナメントを順調に勝ちあがり、決勝まで進めば107本の高校記録を達成するだけでなく、西東京大会の過程で、新記録をつくる可能性も大いにある。早実が優勝し、夏の甲子園の土を踏むことになれば、高校通算本塁打記録をグングン伸ばすのではないだろうか。

 

そうなれば、夏の甲子園は清宮一色になるのは間違いない。清宮ファンのひとりとして、甲子園でのホームランを観たい!

 

そのためには、早実が西東京大会で優勝しなければならない。3、4回戦までは実力的に勝ちあがってくるだろうが、準々決勝からは油断は禁物だ。

 

早実の打線は人気、実力ともに抜群の清宮と、一年生から4番に座っている野村大樹内野手の強力スラッガーコンビが中心となって、チームを引っ張っていく。打線も切れ目なく、大量得点での逆転劇はいまやお家芸になっているので、たとえ相手チームに2、3点リードされても逆転のチャンスは十分にある。ただ、投手陣に超エースがいないのが弱点で失点の多さは気になるところだ。

 

もし、負けるとすれば5点以上を先行され、終盤になっても打線が爆発しきれず、ゲームセットというケース。相手の投手陣が絶好調という場合、5点差以上の逆転はさすがの早実打線でもむずかしいのでは・・・。

 

決勝は早実と日大三の対決か

 

西東京大会の決勝は、早実と日大三の実力あるライバル同士の対決になるだろう、というのが大方の見方だ。日大三は打線も早実と優劣つけがたいほと゜の大量点をたたき出すが、投手力では早実を上回っているという評価がある。

 

早実と日大三の決勝戦となれば、どちらが有利だろうか。早実と日大三はことしの「春季東京都高校野球大会」で、逆転また逆転を何回も繰り返し、早実が18対17でサヨナラ勝ちした。高校のナイター試合で、しかも4時間を超える激闘劇はいまでも記憶に新しい。もはや宿命のライバルと言っていいだろう。

 

この夏、その両校が決勝戦で再び対決する可能性は高い。しかし、春のような乱打戦になるとは予想できない。なぜならば、両校とも試合に挑む構成や戦略を練ってくると思えるからだ。

 

早実は主砲・清宮と怪物・野村をはじめ、切れ目のない打線が強み。一方、日大三はスライダーの切れが抜群のエース櫻井周斗と、投手としても潜在能力が高い金成麗生(かなり・れお)の2大左腕投手に期待がかかる。

 

櫻井は、昨年秋の東京大会決勝戦で、清宮から5打席連続三振を奪って強烈な印象を与えた。はたして清宮は櫻井を攻略できるのか、この対戦も興味深い。金成は日大三の4番打者

でもあるが、投手としての潜在能力は非常に高い。身長百193センチ、体重100キロを超える大型左腕。最速150㌔を出す。プロ野球のスカウトもその素材に注目し、今秋のドラフトでは投手としてリストアップしているほどだ。

 

番狂わせもあるかも

 

決勝戦で対決するためには、早実は八王子、駒大高など、日大三はエース級の投手が幾人もそろった東海大菅生や国士館などのライバルを撃破する必要がある。番狂わせもないわけではない。

 

いずれにしても楽しみで、ワクワクする夏になりそう。