数だけでいうと、ANAとJALの合計保有数(未受領分を含む約500機)を超えるほどの飛行機を持っているライアンエアーですが、LCCらしく徹底したコストダウンを図るべく、737にこだわっている点は、筋が通っています。(Learjet 2機は、整備技術者の緊急対応用小型ジェット機で、一般旅客の運航には供していません。)
同社は、一時期、真剣にC919(中国で開発中)を発注すると吹聴していて、マスコミも「ありうるかも」などと報道していましたが、やはり、あくまでボーイングへの価格交渉の材料でした。ちなみに、ライアンエアー発注のニュースを受けて、ボーイングの株価が上昇したようですが、相当過酷な値引きを強いられているでしょうから、実際は下げ材料かもしれません。
ライアンエアーの戦略は徹底したコストダウンと、(実際には実行しない)大胆で無謀な発言をすることによる広告宣伝です。機内のトイレ利用を有料化するとか、機内で風俗業をやるとか社長が発言して、注目を集めるのです。
その点、昨今騒がれている日本のスカイマークは、戦略にこだわりが見られなかったように感じます。LCCなのにA380を発注してみたり、CAの制服をミニスカートにすると発表しておきながら、批判を浴びると、丈を10cm長くするという妥協案を出しました。ライアンエアーに習うなら、やるならやる、中途半端にやるなら止めるべきだったと思います。

