8月もあと数日で終わりますね~
1日勤務もあと数日ですが、昼食の後は
みなさんどのように過ごしていますか。

多くの学童では、DVD上映をして
子ども達の食休み兼支援員の昼休憩に
しているのではないでしょうか。

しかし、その時間帯にはもう動きたくて
ウズウズしている活発な子たちは
「校庭行きたい!」「体育館行きたい!」と
シュプレヒコールを上げ始めます。

これだけならまだカワイイのですが
要求をお願いするにあたり、
支援員に対して「○○先生」と呼ばすに
「オイ、校庭まだかよ」や呼び捨てにする
子どもがいます。

支援員の名前を呼ばない子は、何度も
注意してもそれが治らず困った経験は
ありませんか?

今回はそんなケースに対して「叱る」

「注意する」以外の方法のお話です。

お盆が空けた夏休みの後半戦初日。
12時からサブルームを3回転して、
70名近くの子どもたちが食べ終えた。

今日は支援員数が少なく、私1人で
昼食の準備から片付けまで
何役も担当しなければならない。

昼食用の茶色いローテーブルを拭き
アルコール消毒と、箒がけでゴミを
集め、レイアウトを整えた。

「ふぅ、やっと終わったぁ~」と
達成感に包まれながら、廊下を
歩いてメインルームに戻る。

すると、食休みのDVDに飽きた
活発な1年生男子のトヤくんが、

私をみつけるやいなや、駆け

寄ってきてこう言い放った。
「オイ、コマみれるか?」

1年生から3年生までの男の子たち間で
盛り上がっているコマ回しを廊下で
したくてウズウズしていたのだろう。

それにしても、この言い方はないだろう。
達成感が吹き飛び、カチンときた。

うちの学童では、コマ回しは許可制で
廊下を担当する支援員が最低1名は
いないと遊ぶことができない。

だから私に確認しに来た行動は

良いのだけれども、このお願いの仕方は

到底、納得できない。これがまかり通ると

思ってしまったらトアくんの将来が心配だ。

 

私は感情を抑え込み、トアくんが丁寧な

お願いの仕方ができるように気づきが

得られる回答をしました。

「そんな言い方をされたら、先生は
コマみたくないな」と断ると、
「なんでだよ。ケチ」と
トヤくんは捨て台詞をはいた。


 

すると今度は、そのやりとりを
みていた3年生男子集団のリーダー、
シンくんが私に近寄ってきた。

3年生集団も同じく廊下で
コマがしたくてウズウズしていた様子。
「また、同じ言い方をするのかな」と
考えていると、シンくんは一味、違っていた。

「しんごうき先生、廊下でコマを
みてください。お願いします」

むむむ。ここまで丁寧にお願いされるとは
予想外。実はシンくんもトヤくんに
負けず劣らずに言葉遣いが悪く、
支援員の名前を呼ばないタイプ。

どうやら、私とトヤくんのやり取りを
聞いていたらしい。ここまで言われて
引き下がった男が、いや支援員が廃る。

他の支援員や常勤に声をかけて、
職員配置を確認し、調整を行って
私は廊下のコマの担当になった。

3年生集団が楽しそうにコマを始めると
非難めいた目でコマをやりたい1年生集団と

トアくんが私に詰め寄ってきた。

「なんで3年だけ。ずるい。
 どうして俺らはダメんだよ」

「どうしてだと思う? 誰かわかるかな」

すると1年生集団の中から声が上がった。
「3年生のシンくんは、しんごうき先生と
名前を呼んでいた」
「あと、お願いしますと言っていた」

「そう、その通り。ではキミたちが
 コマで遊ぶためにどうすればいいかな?」

素直な1年生集団は、きちんと私に
お願いをして、みんなでコマ遊びを
楽しみました。


この姿をみて、私は子どもたちに
教えてもらいました。
子どもたちは他人をみて自然に学ぶ。
それを素直に取り入れることができる。
見よう見まねでどんどん吸収していく。
堅苦しく言えば学習能力が高いのだ。

言葉だって、教えてもらわなくとも
友達や学童、保育園などから新しい
言葉を仕入れて使えるようになっていく。

私たち支援員や大人は、つい注意したり
叱ることで良くない行動を変えようとします。

これも方法の1つですが、子どもたちの
学習能力を生かす方法が有効的で生産的。

ではそれはなにか。それは『叱るのではなく

良い見本が何かを教える』こと。

さらに『良い見本を増やしていく』こと。

支援員の名前を呼ばない子がいるなら
名前を呼ばれたほうが、支援員は
嬉しいことを積極的に伝えましょう。

もしも、名前を呼んでくれる子がいれば
その嬉しさを大げさに、周りにいる
子どもたちに聞こえる声量で表現しましょう。

そうすると、自然にマネするようになりますよ。

悪い行動を変えるなら叱るよりも。
良い見本を増やしましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今日もワクワクする1日を!

 

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