こんにちは。

放課後児童支援員の「しんごうき」です。

 

先日、Yahooニュースで話題となった

学童保育と放課後ディの職員の

わいせつ行為の記事は、もうご覧に

なりましたか?

 

【独自】学童保育・放課後デイでわいせつ、5年で職員44人…犯歴隠して再び犯行も

※放課後ディ…放課後等デイサービスの略
 

学童保育が世間の話題になり、課題が

浮き彫りになるのは望ましいことです。

 

子どもへのわいせつ行為をどう防ぐのか

という課題は学童保育や放課後ディだけ

でなく、保育園、幼稚園、小学校などの

子どもの関わる施設全体の課題です。

 

今回は、この課題に対して放課後児童

支援員(以下、児童支援員)にどんな

対策ができるのかを考えていきます。

 

 

この記事から次の2つの問題点(課題)が

浮き彫りになってきます。

 

1つは、わいせつ事件の前科がある方を

採用してしまう点。もう1つは、学童や

放課後ディで、わいせつ行為が発生して

いる点です。

 

詳細な対策は後述するとして、

こういう問題が発生する度に思うことが

ひとつあります。

 

それは、この国や世間が子育て事業や

教育事業を軽視していることです。

 

未来の担い手であり、将来この国を

支える子どもたちの環境整備に

この国はなぜ、十分な予算と時間を

割かないのでしょうか。

 

問題が起きてからではなく、

問題が起きる前に、予想できる問題に

対策を講じれば、被害はずっと少なく

済むはずです。

 

もちろん今回の問題は

予算増加で解消されるほど

単純なものではありません。

 

しかし予算が投入されれば、その分を

広告費、人材育成費、人件費などに

回すことができます。

 

それが児童支援員の質の向上に

つながり、ひいてはこのような問題の

抑制になります。

 

少し熱くなってしまいましたが、

今回の問題の根底にある問題を

明確にしたくて深堀りしました。

 

 

さてここからは、児童施設運営会社や
現場の児童支援員が実践できる対策を

お伝えします。

 

学童や放課後ディ内のわいせつ事件を

限りなくゼロに近づけるためには

今、何ができるでしょうか。

 

結論から言えば、3つの対策ができます。

対策① 採用時の判断材料を増やす

対策② 支援員間でモニタリング

対策③ 身体接触のルールの策定

 

1つずつ説明していきます。

 

 

◆対策① 採用時の判断材料を増やす

採用時にわいせつ事件の前科がある方を

採用しないことが、事件抑制の基本です。

 

しかし、記事にもあるように、犯歴を隠して

応募されたら気づきようがありません。

 

仮にブラックリストが作成され、すべての

児童施設運営会社の人事がそれに

アクセルできる環境があったとします。

 

それでも、プライバシー保護の観点から

前科のある方を非公表にする自治体も

あるので、すり抜ける可能性は残ります。

 

こうなると有資格者のみを採用すれば、

リスク軽減なると発想する方もいるかも

しれません。

 

残念ながら、

資格は人格を保証するものでは

ありません。

 

国家資格の保育士であっても、

男性保育士が女児の着替えを手伝うこと

トイレ介助することを嫌がる保護者が

いるぐらいです。

 

そもそも準国家資格といえる

放課後児童支援員認定資格を保有する

「放課後児童支援員」ですら満足に配置

できず、その配置基準が参酌化されている

のが現状です。

有資格者のみの採用は、夢のまた夢です。

 

そうなると運営会社や団体の採用担当者が

最期の砦となります。ここで児童施設に

ふさわしくない方を採用しないためには、

判断材料を1つでも増やすことが有効です。

 

特に重要視してほしい判断材料は

現場の施設長の所感』

『子どもとのやり取りの様子』です。

 

この二つの判断材料は、現場で採用面接を

することで得られます。

 

前者は施設長と採用担当者の負担増になり

後者は採用前の大人を子どもを関わらせる

ので不安があります。

 

しかし、その後に大きな問題を引き起こす

可能性を少しでも軽減できるのであれば

この労力は惜しむべきではありません。

 

できれば面接に立ち会う施設長はある程度

経験のある方が望ましいです。

 

子どもと長年接してきた経験から、応募者の

内面を見抜ける確率が高いからです。

 

しかし絶対ではないのでそれを念頭に

置いて判断するようにしてください。

 

 

『子どもとのやり取りの様子』といっても、

わざわざ保育や育成支援の場に入らせず

面接後に玄関で、寄ってくる子ども数人と

少し立ち話をさせる程度で十分です。


その時の雰囲気、目線、仕草をよく観察して

面接の合否の判断材料にしましょう。

 

※対策2と3は、次のブログでお伝えします。

 

最後までお読みいただき

ありがとうございます!
 

今日もワクワクする1日を!

 

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