こんにちは。

放課後児童支援員の「しんごうき」です。

 

「ついにはじまりましたね~○○」の後に

オリンピックよりも夏休み(夏季休業)が

浮かんでしまいます。

 

子どもたちと接する時間が格段に増えて

涙と汗が噴き出ている児童支援員も

多いのではないでしょうか。

 

さてみなさんは「ヘルパーズ・ハイ」という

言葉をご存じでしょうか。

 

ヘルパーズハイとは『他人への親切をしたり
誰かの役に立っている感覚があった時に
ドーパミングが出て、幸せを感じる現象
』です。

 

要は『親切にすると幸福度がアップする』ことで
「子どもを助ける」
「子どもや保護者の役に立っている」が

日常の児童支援員はヘルパーズ・ハイに
なりやすい職業だといえます。
 

ありていに言えば、低賃金など処遇の悪さを

このヘルパーズ・ハイによる報酬で補っている

といっても過言ではありません。

 

しかし『過ぎたるは猶及ばざるが如し』で

心の報酬欲しさに、不必要に、無自覚に

子どもを助けていたりしないでしょうか。

 

例えば

『連絡帳をわざわざ仕舞ってあげる』

『出しっぱなしの遊具を片付けてあげる』


他には子どもの『できない』に過剰に反応して

しまい何でもかんでも手伝うケースがあります。

これは当ブログ『「できない」から「できる」へ』に
まとめてありますので、そちらをご覧ください。

 

もちろん、ヘルパーズ・ハイの報酬など

露ほども期待していないで行動と思います。

 

しかし潜在意識では密かにそれを期待しており

本人が気づいていないだけ可能性もあります。

 

そもそも『手伝うことの何がいけないの?』と

思った方もいるかもしれません。

 

「助ける」「手伝う」「役立つ」こと、そして

それをしたいと思うことは児童支援員としても

人間としても素晴らしいことです。

 

問題なのは、これらの親切が誰のための

ものなのかを意識していないことです

 

前述した『連絡帳をわざわざ仕舞ってあげる』を

例に説明していきましょう。

 

帰り支度が遅い子に受付担当の支援員が

わざわざ連絡帳を届けた挙句、その子が

「入れて〜」と甘えてきたとします。

 

この時、連絡帳を仕舞ってあげるのは
その子のためになる行為でしょうか。

 

「仕方がないな〜」「今回だけだよ〜」は

支援員が自分に言い聞かせている言い訳。

 

何より、支度の遅い子がこのやりとりで

学べるのは、甘え方だけです。

 

その子の成長を考えるなら、

連絡帳を自分で仕舞うことが当たり前の

雰囲気を作ることや、連絡帳を受け取って

から帰り支度をする仕組みを作るのが

児童支援員の仕事ではないでしょうか。

 

もちろん、これを絶対にする必要はなく、

保護者が急いでいる場合や、たまに甘えを

許して入れてあげる対応はOKです。

 

 

 

もしかしたら、私はこんなちょっとしたことで
ヘルパーズ・ハイにならないし、なっていない

から大丈夫と安心していませんか。

 

児童支援員はヘルパーズ・ハイになれる

素敵な仕事です。それゆえに少し油断すれば

依存しやすい環境ともいえますよね。

 

だからこそ、ヘルパーズ・ハイに用心して

自分の対応や行動に注意深く意識を向け
それらが児童のためになっているかを

常にチェックしていきましょう!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今日もワクワクする1日を!

 

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