こんにちは。
放課後児童支援員の「しんごうき」です。
このブログにお越しいただき
ありがとうございます。

このブログは、
小学生の放課後の安心・安全を担う
「放課後児童支援員」がその処遇の悪さから
「支援員を諦めるより他ない状況」から
抜け出す方法や考え方を伝えるものです。

そこでこのブログでは、
『放課後児童支援員のスタイル革命』と称して
すぐに取り組める「仕事術」「お金の守り方」
「お金の増やし方」を発信していきます。
 

■学校との付き合い方③ ~養護教諭~

学内で放課後児童支援員(以下児童支援員)が

お世話になる教員シリ-ズ第3弾は養護教諭、

つまり保健室の先生です。

 

学校でケガをしたり、具合が悪くなったら

駆け込む保健室と放課後の施設は

接点がないように思うかもしれません。

 

たしかに学校外で運営している放課後児童

クラブなどはそうでしょう。

 

しかし「学校との付き合い方①」で記載した

ように長く児童支援員を続けていけば

学校の内の施設に配属される機会が

多くなります。

 

養護教諭と連係にはどんなものがあり、

それが施設や子どもたちにとってどんなに

有益なことか紹介していきます。

 

◆子ども健康状態を一番把握している養護教諭

放課後児童クラブであれ、放課後子ども教室で
あれ、新規登録時に提出していただく
登録申込書やその後の面談等で子どもの情報を
ある程度得ることができます。
 
支援が必要な子ども、アレルギー反応が強く
配慮が必要な子どもはここで把握ができるので
児童支援員も気に掛けることができます。
 
しかし保護者が自分のお子さんの症状や
状態に対して、そこまで配慮が必要と
考えておらず登録時にそのことを
教えてくださらないケースがよくあります。
 
つまり新年度になりその子が施設に
参加するようになってはじめて、
特性や必要な配慮が分かってくるのです。
 
これが早い段階ではっきりとどんな配慮が
有効かわかればよいですが、1~3か月ぐらい
様子をみないとはっきりしません。
 
結局、その子への配慮が後手にまわり
施設もその子にとっても良くない環境が
生まれてしまいます。
 
そんな状況を防ぐためにも養護教諭との
登録児童との情報交換を積極的に行いましょう。
 
養護教諭は保護者から提出していただく
「保健調査票」という子どもの健康状態の
詳細な資料を管理しています。
 
これには病歴やアレルギー、予防接種の状況
や現在の健康状態、その他の気になること、
保護者の緊急連絡先も記載されています。
 
施設に提出していただく登録申込書よりも
詳しいことが記入されているので、
施設環境整備やその子への対応のヒントを
頂くことができます。
 
情報交換の際に児童支援員が把握している
情報も伝えると養護教諭との関係も深まり、
相談しやるい状況を築くことができます。
 
この情報交換ですが可能であれば4月中に
実施したいところです。
 
しかし養護教諭にとって4月は繁忙期で
それどころではないかもしれません。
 
なのでまず挨拶をしに行き、情報交換したい
旨を伝えたのちにこちらから候補日や時間帯を
提示して、養護教諭から都合の良い時期を
お聞きしましょう。
 
遅くとも5月中旬までには情報交換できるように
相談してみてください。
 
情報交換の際に1つだけ注意点があります。
それは個人情報の取り扱いについてで、
情報交換の相談の前に必ず学校の窓口である
副校長に許可を得えてから養護教諭を尋ねてください
 
いくら子どものためとはいっても
然るべき手順を踏まなければ
逆に情報が一切もらえなくなるような
状況になりますのでご注意ください。
 

◆養護教諭との情報共有に最適な時間帯

インフルエンザなどが流行する時期になると
学校全体での欠席者や体調不良者の状況を
掴んでおくことは非常に重要です。
 
それは学校という局地的な環境で
大流行することがあるからで、
施設が流行拡大の基地にならないために
その「流行の兆し」いち早く把握し対策を
立てる必要があるからです。
 
余談ですが局地的であるがゆえに
近隣の学校では学級閉鎖が相次いでいるのに
施設のある学校では欠席者が
ほとんどいないという状況もうまれます。
 
では学校へ体調不良者や欠席者の情報を
いただくためにはどうしたらよいのでしょうか。
 
欠席者の情報は担任が朝の会で確認後に
養護教諭に報告します。
 
それを取りまとめて養護教諭が副校長に
報告したり、集計したものを職員室に
掲示する時間はだいたい10時前後になります。
 
つまり情報共有するタイミングは
10時以降がベストです。
 
学校での流行が加速していると感じたら
子どもたちが参加する前の午後1時以降に
職員室や保健室を尋ね、再度状況を
確認することをお勧めします。
 
なぜなら授業中に体調が激変し、
欠席・早退が相次いで学級閉鎖などが
決定されたりするからです。
 
学級閉鎖になったらそのクラスの保護者は
自分の子どもを施設に預けられるのか
心配になります。
 
当然施設には問い合わせの電話が
増える訳ですが学級閉鎖を早く把握して
いればその前に施設でどのような対応・
対策を取るのか確認、決定して
おくことができます。
 
そうすることで保護者の不安を和らげたり
元気な児童への影響を最小限に抑えることが
できるメリットがあります。
 

◆セカンドオピニオンをもらおう

 怪我発生時は児童支援員に難しい判断が
求められる場面です。短い時間で限られた
情報から『怪我や体調不良の見極め』を
行わなければなりません。
 
とはいうものの児童支援員は医師でも
看護士でもなく医療の専門知識は皆無。
 
大抵はこれまでの経験と直感にて
重要度や病院受診を判断するしかありません
 
もちろん『救急相談センター#7119』に
電話相談もよい選択です。
しかし口頭で的確な情報を伝えなければ
相談センターの方も適切な判断ができないので、
報告する児童支援員の伝達、表現能力に
左右される恐れがあります。
 
そんなときに養護教諭の存在を思い出して
いただきたいのです。
 
子どもの基本状況を熟知し、様々な怪我や
体調不良などの経験をつんでいる養護教諭は
セカンドオピニオンをもらうのに最適です
 
しかも物理的に距離が近く、
これほど心強い存在はいません。
 
 

◆困ったときの保健室

学校内にある施設にとって、体調不良の児童を
隔離する場所の確保ほど、児童支援員の頭を
悩ませるものはありません。
 
なぜなら施設が児童の育成支援のために
設計されたものでなく、学校の特別教室や
プレイルームを簡易的に改装したからです。
 
体調不良の児童を寝かせるベッドを置くスペース
もなく、やむなく畳の上にタオルケットを敷いて
寝かせるぐらいの対応が関の山。
 
そんな施設環境の背景があっても
体調不良の我が子を迎えにきた保護者には
お粗末様な状況にみえてしまうのではと
危惧する児童支援員は私一人だけでは
ないと思います。
 
そんな体調不良の児童も、元気な児童も
守らなければならない時に
思い出してほしいのが保健室。
 
学校も、施設に十分な隔離スペースが
ないことを重々承知なので、感染拡大など
の名目で保健室のベットを借りれないか
養護教諭に交渉してみましょう。
 
普段の養護教諭とのコミュニケーションの量と
関係性がモノをいいますが、よほどの理由が
ない限りはお借りすることができるはずです。
 
ただし、その子の様子を児童支援員が看るのか
それと養護教諭にまかせてよいのかは
必ず確認しましょう。
 
基本的には児童支援員が付き添い様子を
みるべきですが、それを引き受けてくださる
養護教諭もいますので。
 

■■■まとめ■■■

・保健調査票の情報を把握している養護教諭

と早い段階での情報交換をしよう。

・怪我の判断で迷ったら養護教諭に

セカンドオピニオンをもらおう。

・感染拡大を防ぐために保健室をお借りしよう。

 

児童指導員として判断に困るケガに何度も
遭遇してきましたが、その中で養護教諭に

助けていただき子どもにとってベストな判断が

できたことが沢山あります。

 

どの学校の養護教諭もケガした子どもたちを

暖かく受け入れる包容力があるので、

困っている児童指導員も快く受け入れて

くれるはずです。

 

子どもたちのためにも、また支援員自身の
ためにも、ぜひ保健室を訪問する機会を
積極的につくってください。

 

お読みいただきありがとうございます。

今日もワクワクする1日を!

 

にほんブログ村 子育てブログ 学童保育へ
にほんブログ村


学童保育・児童クラブランキング