京都からしょうくんがやって来た。
「初めての愛車にNBターボを買いました。5万キロのノーマルです。うえしまさんの良い脚というのを体験したいです。」
ほほぉNBターボ。こりゃぁ珍しい。
こりゃぁオレも乗ってみたいぞ(笑)
どーぞどーぞ。ヨシムラ号で良ければいくらでも。
二つ返事で浜松に来て貰った。(笑)
NBターボはNBロードスター末期の限定モデル。
・185馬力のBPターボエンジン。(レブは6,500)
・改良型の6MTと4.1デフ。
・専用17インチホイール。
・専用エアロとヘッドランプ。
・専用ビルシュタインダンパーと専用スプリング
・専用強化スタビライザー。
・専用塗装。
かなり贅を凝らした、「高級なNB」として限定で販売された。
内装も豪華で、こりゃぁ普通のNBよりも格上という感じだね。
しょうくんは勿論感動。
「ロードスターって車高調だけでこんなに自在なクルマになるんですか。」
そそ。えーとじゃぁターボ試乗させてよ(笑)
という訳で初のNBターボをうえしま試乗。ワクテカw
うん。コレは高級。
・普通のNBよりも70キロほど重い車体は高級感。
・下からすぐ効く小さなタービンのおかげで、殆ど大排気量車のようなトルク感。
・NAよりも1,000回転ほど低いレブリミットはどうかと思ったが、下からグイグイとトルクがあるので普通2速使うとこが3速で十二分にOK。
・専用ビルシュタインは、他の純正ビルと違い、LUCKやエナペタルで手が入ってるかのようなしっとり感。
・専用スプリングは適度に引き締まって程よい感じ。
コレは・・「刺激は無いがタイムは出る」そんな雰囲気のオトナのマシンだな。
そーゆー「ノーマルでもかなり完成度の高いロードスター」なんだけど、
しょうくんのはアライメントの設定がちょっとザンネン。
元のオーナーがどうやら業者に頼んだアライメント。
一口でいうと、「純正指定値をベースに、市街地でタイヤが片減りしない仕様」だった。
だからコーナーに入るとちょっと神経質な挙動で安心して踏めない雰囲気があった。
ははぁ。しょうくんの不満はコレだな。
「そうなんです。コレは純正脚だからダメなんでしょうか。」
うーん。まぁ根本的には制約だらけで作らざるを得なかった純正脚は、良くは無いけどね。
でも、純正脚はそれほど悪くも無いよ。それよりこの個体は調律が悪いだけ。
ノーマル脚の性能を引き出せないようなセッティングになってる。
「スーパーどノーマル」の楓号をしょうくんに試乗して貰って実感して貰った。
「いやぁ、コレは素晴らしい。なんにも怖く無い。こんな風になるならこのまま帰るわけにはいきませんね。
うえしまさんのセットアップ。是非お願いします!」
・PPFの1G締めで、シフトフィール改善。
・アッパーマウントブッシュのテンション調整をしてフリクション低減。
・キャンバー変更。
・実走現車合わせトー調整。
これにより、明らかにちょっと違うNBターボになった。
安心していつでもどこでも踏めるカンジだ。
ハンドルを返し、しょうくんは感動。
「うわぁ。こんなに変わるんですか。これなら何しても怖く無いですね。凄い。」
「ボクはこのロードスターがもっと好きになりました。とても嬉しいです。」
山坂ドライブや道の駅スタンプラリーなどの楽しみに、相棒と一緒に楽しんで欲しいと願う、うえしまであった。
おしまい。