新刊「日本」について
少しだけ制作秘話をお話しますが、
この本は実は2019年に敢行した”yuji旅”=(日本全国をバーターで巡る旅)の頃から
ずっと念頭にあった、旅・土地の書籍化、それが叶い、形になったもの。

yuji旅の時もTwitter等で呟いていた通り
「日本にまつわる本を出す」という話はあったのですが、
旅で各地を回っている時はyuji初の星読み本、
”yuijの星読み語り”を進めていたこともあり、
なかなか時間が取れず…。

そして旅が終わったら間髪入れずに”コロナ禍”となったため、
タイミングを逸し、”日本本企画”は半ばお蔵入りみたいな感じになっていたというわけです。


が、某Cも落ち着いてきた頃に、
”星2.0"でご一緒させていただいた担当編集のSさまより、
yuij旅本がまだイキならば、日本全国の本として書籍を出しませんかとお声がけいただきまして、企画自体が復活!(ザオリク!)

今回、こうしてyuji的視点でみた日本全国の”バイブスを読んでみた本”を
世に出させていただくこととなった、という次第です。

 


             * * *


さて、改めてこの本のご紹介をさせていただきますが、
ざっくりといってしまうと、
- noteを購読いただいている方はご存知かと思いますが-
「街のバイブスを読んでみる」というそれぞれの土地について語ったものを2020年より
不定期連載のような形で書き綴っており、それをベースに
「大幅に加筆修正したもの+全国に撮影に行った写真などを付加したもの」
というとなんとなくイメージがつきやすいでしょうか。

ただ、この本はnoteでもそうしているように、
全国を”都道府県”では分けておらず、波動ごとにわけているため、
47都道府県について語った本という感じではなく、
エリア・regionごとにわけて綴っているという、
少々変わった切り口の日本、ないし日本の土地本となっているかと思います。
(とはいえ、都道府県と同じ括りになっているところもありますが・・・)

 


日本って不思議なところで、
回ってみたからわかることでもあるのですが、
本当にエリアによって波動が全然異なります。

関西・関東という括りはもちろん、
埼玉と都内でも、
また、横浜と逗子でも全然違うというのはきっと皆様もご存知の通りでしょう。

ただ、その波動の違いが”どこから来ているのか”、”なんでちがうのか”
まで深掘りしたならどうでしょうか?
すぐに”ぱっとその理由・由来のようなもの”が閃きますか?

皆さまの出身県、出身エリア、今いる場所、また、なんとなくお気に入りの場所。
そういうところも”日本全国について語っているため”、本書を読み進めると、きっと出てくると思います。

そこにはいったいどんなバイブスが流れているのか。
そんな波動が生誕の地にはあるのか。
興味が湧いたりはしませんか?

また、旅行先にはどんな名産があるのか・・・どんな観光名所があるのか・・・
ではなくて、”どんなバイブスがあり、どんな影響を旅人はうける・吸収できるのか”

これからは旅も食材も光も土も、すべて”波動マッチング”をみていく時代になると思います。
なぜなら全ては共振・共鳴でありレゾナンス、つまり全ての物事は独立した存在ではなくて、互いに影響を与え合って存在しているものだから。

 


音楽などはとてもわかりやすい例だと言えます。
オーケストラにバンドに、と、そこにはハーモニーがあり、
音と音が重なることで人の心、体にいろいろなタイプの風が流れ出します。

目には見えないけれど、土地や食材もそうです。
ある土地を歩いた・過ごしたなら、また、そのエリアから採れた食材・水を摂取したなら
”あなたのからだ”といったいどんな共振・共鳴がおこるのか。(さらにいうなら誰が作ったとかどこで食べた?とかも影響があると思います)

この本を読めば流石にそれらが全てわかる!・・・・とは言いません。
それらを語り尽くすにはpage数がたりませんし、
何より読者の個人情報はわかりえないので。

ただ、読者のみなさんがどんな波長を欲して、
どんなバイブスをチャージしたいのか!
・・・といった問いには応えることができます。

立身出世したい人には〇〇の場所がいいのでは?
心身の調子を整えたい人には〇〇県がいいかもね?
といった風に。

また、星を駆使する方であれば、自分の龍頭や土星を生かせるようになるエリアはここだろうとか、木星が発揮される場所はここで、月や金星が癒される場所はきっとこのあたりだろう・・・なんていう波動マッチングも可能かもしれません。


この本は星を使う方もそうでない方も、
だれもが読んで楽しめる本だと思っています。
なぜなら、きっと誰もが”生まれ故郷”があり、”育ったところ”があり、
”今いるところ”があり、”憧れのところ”などがあると思うから。

また、自分の中にある土地にまつわる思考・捉え方や、土地にまつわる波動感のようなものを刷新できる本かと思っています。
そしてなにより自分の地元やそれぞれの土地をもっと好きになり、愛することができるようになる本のように思います。


* * *

 

 


日本全国を何度も回り、多くの地元の方々と触れ合い、
郷土のものをいただき、そこに流れる風の音を聞き、
また、波に洗われ、空に癒されてきた・・・・
そんな体験が幾層にも私の中に重なって、
私の中に”ミニ日本”がある。

そんな”日本の土地を歩き回ってきたglobeならぬ、japan-trotter"の私から
紡ぎ出された、私というフィルターを通して抽出された日本のエッセンスが
ギュッと詰まったのがこの本、「日本」です。

結果、ギュッと詰めすぎて500Pに迫ろうか!
というほど分厚くなってしまったのは
ご愛敬。

この本を読み終えた頃には、
”あそこにいきたい”、”あの地の波動を感じてみたい”などと、
新しい土地に興味が湧いたり、
本来、繋がるべき土地とのご縁ができたりするなどしたら、
旅の先人(勝手にすいませんw)として超絶に嬉しく思います!


新刊 12/21 発売予定 「日本」
yuji著 光文社刊 

いろいろな意味で、解脱の本のように感じています。

ぜひ、よろしくどうぞ!!
 

 

 





                     * * *



最後に、”あとがきのあとがき”でも書かせていただきましたが、
この本は2019年のyujiたび、
また、2020,21,22の全国取材旅の際にお世話になった方々の協力なしには完成しえないものでした。関係者の皆様、その節は本当にお世話になりました!

本来であれば関係者の皆様(yujitabiで知り合った方々,20-22でアテンドしてくださった方々)の全てのご芳名をcreditなり書かせていただきたいところなのですが、個人情報の取り扱いが近年厳しくなっておりますので、苦渋の判断でしたが掲載を控えさせていただきましたことここにご報告させていただきます。

あとがきのあとがきに御礼申し上げていること、
そして、一番最後、奥付のところに all photo by yuji &company (yujiと同志たち)と入れさせていただいておりますので、そういった表記にてご容赦いただければ幸いです。

余談ですが、カウントしきれないほどたくさんの方々が、日本の、本当に日本の隅々へと私を連れて行ってくださいました。
竜飛岬、恐山、稚内の先に摩周湖に、函館に岩手の奥の白銀の世界に、
硫黄臭のすごい秋田の山奥の温泉に、山形の蔵王に月山、
宮城の秘湯に、金沢から遥か遠く珠洲の先にある青の洞窟に、
福井の日本海を望む改装前の某名宿に、京都では普通だと体験できない激レアツアーに、
滋賀の琵琶湖valleyに、和歌山の下半分をドライブしたこともありましたね。

前首相も訪れた焼肉屋さんにいったり、淡路を一周(パンフレット・programも凄かった)したり、鍛冶屋体験もしましたし、あなご飯はいったい何度頂いたか・・・(@広島)、倉敷を散策し、蒜山では美味しいものに囲まれて、島根ではpizzaにお蕎麦に、夕焼けの美しい灯台に・・・。

糸島ではお寿司をいただき、佐賀はteam-laboの作品を見学し、
鹿児島では駅前でのゲリラセッションをしたり、高千穂では高千穂牛に舌鼓、
五島は世界遺産群を周り、佐賀では今でもお世話になっている漢方の先生とのご縁がつながり、沖縄でも素敵な施術家ばかりにであって・・・

これ以上書くとendlessになるのでこれ以上は控えますが、
日本中の本当にたくさんの場所に”2nd home”と言える場所ができたこと、
仲間・同志・友人知人と言える人たちがたくさんたくさんできたこと、
これは間違いなく私の誇りです。
そして御参加くださった、皆様のおかげでもあります。

四国遍路、スペイン巡礼、熊野古道を踏破して、
さて、次ということで挑んだバーターの旅・yuji旅でしたが、
それ自体はコンセプトから巡礼とは言えないものだと思います。
ただ、私にとってはこの旅は、巡礼以上といえるほどに”とてもおおきなものを得られた”旅であったと思います。


そして、その旅を経て得た大きな何か、そして、参加・関係各社の人たちの気持ちが大いにのることで、この「日本」という本は、色々な思いと波動と個性が入り混じる、なんとも不思議な味わいをもつ本に仕上がったと思っています。

この本の著者は私であり、
撮影も(私が映り込んでいるもの以外は)全てby yujiなのですが、
あえて言わせていただくなら、この本はyujiという人ではなく、
器が書かせていただいたものであり、
また書くように促されたものといっても過言ではないと感じます。

言うなれば、この本の隠れた著者は旅に関わってくださった皆様であり、
私はただの代表者といった風な感じというとわかりやすいでしょうか。
(某アニメでいうところの”元気玉”みたいなものと捉えていただければ、と)

最後に、繰り返しとなりますが、
この本に関わってくださった全ての皆様へ。
この本を世に出させてくださり本当にありがとうございます。

そして、旅先でご一緒してくださった皆様へ。
各場所での感動や癒しやときに焦りなど、それらすべてを共有してくださったこと、
私は生涯忘れないでしょうし、皆さまと私との繋げる”クサビ”となるこの本がでたことがなによりの証。
共に過ごした旅先でのあれこれがこうして”結晶化”できたこと、
心から嬉しく思っていますので、ぜひ皆様もお手にとって、(旅先でのことなどを思い出しながら?)

ご覧いただければと思います。

2022/11月吉日