【サンティアゴ デ コンポステーラ
TIPS編】

これからカミーノに挑む人に少しでも役にたてばと思い、以下TIPSを列記します。


-カミーノの大部分が海抜500overの高地。秋でも0度、1度になり、風が吹けば体感はマイナスになることも。
防寒着はしっかりしたものを。
歩いている時には体は温まるが、アルベルゲの中で洗濯や食事をしているときにヒーター等もなく一桁の気温だったこともあるので、かなり寒い。
(ユニクロのウルトラライトダウンを持参したがそれでも寒かった)

-上記と同じ理由で寝袋もしっかりしたものを選ぶと◎。

-お遍路と違い普通の道はほとんど歩かないので、緊急場合にもタクシーは来ない。体調管理、怪我等への意識はしっかりもつこと。無理はしないこと。

-蛇等はでない(私は遭遇しなかった)が、ハエ等が非常に多い。
虫除け、あとダニ、ノミ等がいることもあるので、痒み止めは必須。

-自販機は道中ほとんどないので、水と簡単な食料は常に補給しておくこと。
最長で17kmなにもないところがある。
(=4時間前後はなにも補給できない)

-砂利どころかかなり荒い石場もいくこともあるので、そこの薄い靴だと痛い。そして、足をくじきやすい方、ダウンヒルが苦手な方はトレッキングシューズでもよい。
私はナイキ エアマックスだったが、
最後にはソールは半分削れ、インソールは部分的に溶け、ヒールクッションには穴があいた。

-基本アルベルゲはドミトリーなので、
音、光に敏感な人はアイマスク、耳栓を持参すること。

-雨が続いたり、洗濯乾燥機がなかったり、遅い時間に宿に着いたりして、洗濯ができないことがあるので、
3ペアくらいの着替えは持参すること。

-着替えは速乾性のものを。ヒートテックは汗をかいてから、ぬれてからが大変なのでおすすめしない。登山メーカーのもの推奨。

-靴下は五本指ソックスだと豆ができにくい。

-特にガリシア地方は雨が多いので、雨対策もきちんとしておくこと。
(ポンチョ、レインコート等)

-宿に着いてから、or町歩き用に軽量の折りたたみ傘もあると便利。

-私は忘れてしまったので最初のアルベルゲ、ロンチェスバージェスで買ったが、ビーチサンダルがあるとシャワーの時、宿に着いてから便利。

-基本的に英語でもなんとかなるが、一言二言くらいはスペイン語ができると楽しい、そして、便利。
(英語ができなくてもなんとかなるとは思う)

-ドミトリーは男女別にはわかれていない。トイレやシャワーまで共用のところがある。
気になる方はアビタシオンという個室もチョイスにある。(25-50€/night)

-朝くらいうちに出発することも多いので、懐中電灯必須。スペアバッテリーもあれば尚良し。
私は”もしも”のときのためにヘッドランプも持参した。

-ガイドブック等にはトイレにペーパーがないことが多いとあったが、私の記憶では全てのトイレに便座と紙はあった(欧州在住者ならご存知かとおもうが、便座がないトイレは多い)

-水?ぬるいお湯?というようなシャワーは2回ほどあったが、となりのブースにいけばお湯がでたりした。
真水のみのシャワーにあたるほうがむしろ珍しいのかもしれない。

-山は天気は変わりやすい。
サンジャンからスタートすると三回山越えがあるので、山超えは極力体力のある朝のうちにするとか、調整すること。山で暗くなると悲惨だ。

-盗難が多いともきいたが、私は何も被害にはあわなかった。
途中であったイタリア人はスタートから三日目で携帯をチャージするためにコンセントに刺しっぱなしにして寝て、翌日起きた時にはなかったらしい。
私の私見だが、注意は必要だが、
それなりに注意していればそこまで神経質にならなくても良いと思う。
周りは皆、巡礼者なのだ。

-道は基本的に一本道、常に黄色い矢印が導いてくれるので、ナビは必要ないが、コンセントが異様にすくなく、携帯が充電できないといったことがあったので、スペアバッテリー、バッテリーチャージャーがあれば非常に便利かと思われる。(携帯を使う人は)

-道中は基本的に肉食がおおくなるので、肉が食べられない人、アレルギーがある人は多少のスペイン語は必須かもしれない。

-コンビニがないので、トイレはかなり少ない。バル、アルベルゲ等では間に合わないかもしれない。
男性ならまだしも女性にはキツイかもしれない。
実際に草むらにはいると、たくさんのトイレットペーパーやら紙の残骸が…。

-コンビニがないので、現金を下ろしたりも頻繁にはできない。
残金に注意して歩くこと。
ATMは大きな街には必ずあるが、稀に中規模の街にもあることがある。

-各村落には必ずといっていいほど、水飲み場がある。
agua potabileと書いてあるものは飲めるが、飲めないものもあるので注意。
私は終始ミネラルウォーターで通した。

-基本的にはペレグリーノには街の方は優しい。必要以上に声をかけてきたり、宿を斡旋したりはない。
稀にバルの客引きがいる程度、特に不審なことは道中にはなかった。
強盗?もひったくりも聞かなかったし、被害にもあわなかった。


難所

- サンジャンピエドポーからロンチェスバージェスまでのピレネー越え。20km以上にわたる山越え。
初日にあり、風も強いことが多く、
ダラダラと登りが延々と続く感じ。
道もアスファルト、急勾配、岩場、砂利とバラエティに富む。


-パンプローナに入る時。
パンプローナの表示があってから、すぐにジプシーのエリアを少しだけ通る。そして、城壁をぐるっとまわってから旧市街にはいるが、意外と歩かされる。


-シスールメノール等からウテルガにいく途中の風車のたくさんある丘”alto del perdon”
下りが大きな石だらけでしかも急勾配。足に刺さりそうになるなかかなりの距離をくだらないといけない。
くじき等に注意が必要。

-ビリャフランカ モンテ デ オカ からの山越え。路面が荒い

-アエタプルカからビジャビリアまでの峠越え。道が石だらけ。足運び注意


-ブルゴス(難所ではないが、街中に矢印がすくなく、道を見失いがち。そして、都会なので、窃盗、軽犯罪に注意が必要)

-カルツァディッラに向かう17kmのなにもない直線

- オンタナスまでのメセタが始まってすぐのなにもないエリア。
荒野を進むだけだが、補給エリアもなにもなく、水の準備が必須。

- カストロへリスからの登り、1kmほど、かなりの急勾配の登りが続く。
ただ、勾配だけなので、ゆっくり行けば良い。

-ガリシア州 (難所ではないが、雨がふれば道がぬかるみ、足元に注意が必要。粘土状の土は靴にくっつき、足が極端に重くなることも。そしてとにかく汚れる)

-イラゴ峠(クルツ ディ フエッロがあるところ) 登りはそうでもないが、下りがかなり急なところもありキツイ。

ーポンフェラーダにはいるとき、左に分岐があるが、最短距離をいくなら右の大きな道路沿いをいくと早い。左にいくとおおまわりをして街にはいることになり大きく迂回する(その分昔の旧道を通り風情はあるが)

- オ セブレイロ(頂上までに3.4回ほど小さい村やバルがある。休憩しながらいけば大丈夫。)