大平原の中にぽつりとあるアルベルゲ。
巳の刻に宿を発つ。
空にはまだ
火星と金星と月があり、
巡礼者を祝福しているよう。
グラデーションと空の青。
雲の落書きと人工物の
コントラストが美しい。
飛行機の落し物と、
草木のエネルギーを感じながら、
今日も巡礼者は進む。
昔の農機具らしい。
これでなにをしたのだろう。
そらにはまだまだスプレイ跡が。
その下には進行路をあらわす矢印。
空に気を取られていると見落としそうになる。
日本の和建築のような
土壁。
なんだか懐かしい気持ちに…。
騎士団?が運営している(かもしれない)巡礼宿。
昔、この巡礼路をいく巡礼者を守護するために騎士団がいくつも結成されいまに至っている。
そしてその名残としていくつもの騎士団による運営の宿がまだ点在しているのだ。
名もないような小さな集落。
見えているのは
穴、穴、穴。
イタリア人のある友人曰く、
昔はここを砦として使っていて、
あそこから撃ったり、物見をしていたんだよ、と。
本当かどうかはわからないが、
興味深い話だ。
都市、レオンにだいぶ近づいてきた。
レオンの前数十キロの中規模都市、サハグーンに入る前の橋を越えてすぐの教会。