上野ひろしです。


 9月11日、他の2名の参議院議員とともに、江田憲司幹事長に対して離党届を提出いたしました。


 我々は、みんなの党の結党宣言にもあるとおり、政治理念や基本政策が一致した者が集まって政党を作るという本来あるべき政党政治の姿を取り戻す、究極の目標としての政界再編を実現するという観点から、既存政党に対するいわゆる第3極の結集を図るべく、これまで半年以上にわたり、みんなの党と維新の会との連携を進めていくべきことを訴えてまいりました。


 一方で、党内においては、維新の会と政策は一致しているものの、党の歴史や経緯も踏まえ、みんなの党は独自に存続・活動していくべきだという意見もありました。

 私自身は、まさに代表が本会議の討論で言及した「派閥の前に党がある、党の前に国家国民がある」という言葉のとおり、党自体の保身に走ることなく、国民の皆様方のための政策実現、政界再編のためには、あらゆる可能性を排除せず最後まで連携を追求すべきという立場に立ち、代表、幹事長、政調会長はじめ役員の皆様方、そして両院議員総会等の場において他の国会議員の方々とも議論を重ねました。

 さらには、維新の会が衆院選の候補者公募を開始する9月中旬までの間に党としての方針を決定しなければ、みんなの党の支部長、そして(同じ政策を持つ候補者が乱立することになりかねない)各選挙区にも混乱をもたらす可能性があるという観点からも議論いたしましたが、残念ながら、これまで党として考え方の一致をみることはできませんでした。


 今後は、同じく9月11日に民主党、自民党に離党届を提出した議員の方々とともに、国民の皆様の期待に応えられるような新たな政治の枠組みを構築し、また、具体的な政策(みんなの党と維新の会の政策は基本的に一致しており、これまでの方向性と変わりはありません)の実現に向けて全力で取り組んでまいります。


 なお、離党会見において他の議員からも紹介があったとおり、江田幹事長からは、「離党する3人と、党に残る議員とは、向いている方向、目指す所は同じ。そこに至るまでのスピード感に差異があっただけである」との言葉をいただきました。

 同じ政治理念、政策を共有するみんなの党の方々とは、これからもより良い政治の実現のために協力して取り組んでいきたいと思います。


 皆様方には、引き続き、ご指導ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。