先日40年前に初めてビデオデッキで
タイマー録画した記事を上げたが、実は
ビデオデッキを購入するまでにひと悶着
あったのだ。
83年頃になると友人達が次々にビデオ
デッキを購入していただけでなく、働いて
いた福岡の店の自室に置いていた店の
モノクロTVが古かった事もあって映りも
悪くなっていた。
そこで84年2月になるとサラエボ五輪を
見るためにも1月にビデオデッキの購入を
親に頼むと‘ビデオを居間のTVに置くと
撮った番組を見るためにリアルタイムの
番組を見られなくなるし、そこまでしてTVを
見なくていい’というのが母親の言い分で
却下されていた。
ところが祖母が‘店のTVに取り付ければ
いい’と提案し、ちょうどいい妥協案という
事で合意したのだ。
実は祖母と母に関しては面白いEPが
あって我が家の台所には70年代まで温水
器が付いておらず、洗い物をするのに水
しかなかったので冬など水が冷たい事に
閉口した母親が温水器を付けるよう祖母に
提案すると‘ウチはそんなものはいらない、
井戸水があるのだから水は出していたら
温い水が出る’と却下された。
確かに水道水に比べれば井戸水は夏は
冷たいし冬は温かいが、お湯にはかなわ
ないので母親の提案は至極全うだった
ものの年配の祖母にとって温水器を付ける
のは面倒くさかったのだろう。
ところがある年の冬場に祖母がカゼを
引いて寝込んだ時に`温水器を付けようか’
といったので‘気が変わらないうちに’と
早速温水器を購入し取り付けると、夏場
でも祖母の方が温水器を使って洗い物を
し始めたので母親は呆れていた。
今回のビデオデッキの場合でもデッキが
購入されて初めて帰省してみると、当初
最も反対していた母親が購入していた
ビデオテープ5本のうち4本を既に美空
ひばりのコンサートや火曜サスペンスなど
自分の好きな番組を録画しまくっていた
ので血は争えないと思ったものだった。