今年は仮面ライダーX放送開始50周年で
Xライダーは瀕死の息子を救うため父親が
改造したという設定だが、久しぶりに沖縄
から東京へ帰って来て父親の所に行くと
父親はいきなり襲いかかって来るという
シーンがあった。
また科学忍者隊ガッチャマンでも大鷲の
健が久しぶりに再会したレッドインパルスの
隊長である父親・鷲尾健太郎から、いきなり
投げ飛ばされるなど格闘を行うシーンが
印象深い。
共に息子を鍛え上げるという典型的な
昭和の父親と息子の関係を表しており、
他にもダンガードAの一文字タクマと父親
キャプテン・ダンの関係も然り。
他にも劇場版宇宙戦艦ヤマト完結編の
古代(おれ)とヤマトには`父なら大きな
胸板を嵐の試練に貸してくれ’‘父なら遠
くで瞬いて旅する導になってくれ’という
歌詞があり、これが作詞した阿久悠の
父親の理想のイメージなのだろう。
それに比べるとウルトラマンブレーザーの
ヒルマ・ゲント隊長と息子のジュンの関係は、
ジュンが大人になってもゲント隊長と久し
ぶりに会っても取っ組み合いの格闘など
しそうもないし困った時に手を差し伸べる
感じだ。
もっともウルトラマンZの主役・ナツカワ
ハルキの父親マサルは消防士で怪獣
から逃げ遅れた人を助けようとして命を
落とし、その姿が現在のハルキに影響を
与えているよう令和の父親は息子を強烈に
引っ張るのではなく後姿を見せて導いて
行く存在になっているのかと思ったりする。