先日扱ったマジンガーZ61話・ライン
X1編はマッドサイエティストのシュトロン
ハイム・ハインリッヒ博士が作った機械
獣ラインX1が、ライバルと考えていた兜
十蔵博士のマジンガーZと最強の座を
かけて戦うという縦糸と電子頭脳パーツで
ある娘ローレライと兜シローが仲良くなって
しまうという横糸が交差した名作だ。
兜博士とハインリッヒ博士は共に生きた
細胞をロボットに加えた時に完璧な
ロボットになると考えたが、ハインリッヒ
博士の場合は電子頭脳パーツである
ローレライと同化するのに対しマジンガー
Zは孫の甲児に操縦させるという違いが
あった。
ちなみにマッドサイエンティストもいろ
いろいる。
まず天才的科学者ながら侵略者の優れた
科学に憧れ騙される形で協力してしまう
タイプで、地球防衛軍の平田昭彦演じる
白石亮一博士やライダーマン=結城丈二も
似たようなもので騙され系。
また天才的ではあるが世間から異端視
されて侵略者から巧みに利用されてしまう
タイプで、メカゴジラの逆襲の平田昭彦演
じる真船博士やウルトラセブン・プロテ星人
編の一の宮にミラーマン・重力マシン編の
日野正史ら。
人里離れた所で己の研究に没頭して気が
付いたらとんでもない物を作ってしまうウルト
ラマン・ジラース編の二階堂教授や怪奇大
作戦・白い顔の水上博士、帰ってきたウルト
ラマン・レオゴン編の水野にゴジラVSビオラ
ンテの白神博士やウルトラマンティガ・イーヴ
ィルティガ編のマサキ・ケイゴあたりか。
こうしてみるとマッドサイエンティストには
多くのタイプがいるが、共通しているのは
悲劇的な最期を遂げるという結末だけは
変わらない。