6月14日(金)〜15日(土)は、静岡県富士市へ。

今回は農大バスで出掛けます。

 

今回の実習は、今春より富士市から受託した研究の一環です。

造林学研究室 三年生の専攻実験実習で出掛けました。

 

富士山麓では、人工ヒノキ林も多く、「富士ひのき」の名称で呼ばれています。

 

勢子辻森の家に到着。

連日の拠点に使わせていただきました。

 

ここは、昭和30年代には中学の分校があったところです。

分校ながら、当時は7クラスもあったそうです。

 

ヒノキ林の現地に向かいます。

左は今春に皆伐が行われた70年生のスギ林の跡地。

 

今回の調査地に到着。

27年生のヒノキ林。

富士市有林です。

 

林床のコアジアイには数多くのシカの食痕が見られ、フンも落ちています。

 

こちらは、クロモジ。

あちこちに見られます。

 

これは、サルトリイバラ。

 

三年生20名が4班に分かれて、調査を行いました。

まずは調査プロットを設定し、メッシュを張ります。

 

ちなみに、先週は、東京都青梅市のヒノキ林での調査実習でした。🌲

 

樹高と直径の毎木調査をおこない、樹冠投影図も描いていきます。

 

 

最後に相対照度の測定も行いました。

 

 

 

 

こちらは、樹冠投影図。

 

立木密度は、2000本/ha前後です。

 

夕方4時半に実習を終え、農大の富士農場には6時に到着。

 

富士農場に泊まるのは、41年前の新入生オリエンテーション以来です!

 

居室は四人部屋。

 

私の部屋です。

 

2段ベッド。

そうそう、こんな感じだったなあ。

夜は、応援団の幹部の方々が来て、応援練習がありました。

 

富士農場からの富士山。

今年はまだ残雪があります。

この時期に雪があるのは珍しいそうです。

 

薄暮の中、樹木検索実習用の枝葉を採取に出掛けます。

 

4班+テスト用に切り分けました。

 

夕食は、6時15分から。🍽️

写真は副食。

メインは、カレーライスでした。🍛

 

夕食後、食堂はお掃除ロボットが作動していました。

 

夕食後、8時からは樹木検索&同定の実習。

 

今回は24樹種に取り組みました。

ホソエカエデ、ミネカエデ、ミズナラなど、富士一帯で見られる樹種を織り交ぜました。

 

翌朝。

 

5時前に目が覚めました。

 

造林研の試験林に出掛けます。

2001年に設定されました。

30、50、70%の間伐率でのヒノキ林です。

ここは、対象区(無間伐)。

 

こちらは、30%間伐区。

林床には、クロモジやイロハモミジが見られます。

 

ふもとっぱらのキャンプ場。

 

ここは、とても人気のあるキャンプ場です。

 

今朝は富士市が綺麗にみえます。

 

このあたりはシカが多く、剥皮予防がされています。

 

これは、ホオノキ。

陽樹です。

 

林床でも、ホオノキを見かけることがあります。

 

かつての農大の食堂だったところは、金山テラスになっていました。

 

ここで、41年前、新入生オリエンテーションを行いました。

 

帰り道は、路傍のモミジイチゴを収穫。

 

食べ頃です。

甘くて、美味しかったです。

 

農大の宿舎に戻り、朝食までの時間は、レポート添削。

 

 

朝採りのモミジイチゴは、朝食に出しました。

 

富士農場の卵。

カラが硬く、黄身もしっかりしています。

 

7時半。

朝ごはんです。

 

9時に2日目の実習に出発。

学生たちが撮っているのは、

 

富士山です。🗻

 

カラスアゲハに何度も出会いました。

 

2日目は、間伐作業を行います。

 

ずっとコロナ禍で出来なかったこともあり、三年生にとって初めての間伐実習です。

 

切り株はこんな感じ。

 

これは、受け口の端材。

 

 

全ての実習を無事に終了。

 

最後に富士市役所の方々からお話しをいただきました。

市役所の皆様には連日ご同行いただき、また様々な手配や気配りをしていただきました。

重ねまして御礼申し上げます。

 

富士農場から持参したお弁当。

下のお菓子は、富士市役所の皆様からの差し入れ。

とても美味しかったです。

最後までありがとうございました。

 

富士市の森林、林業に関するパンフレットもいただきました。

 

裾野インターを出発。

 

一回渋滞にあいましたが、夕方4時前に農大に帰着。

これは、今回の間伐で得られたサンプルです。

 

その間伐を輪切って作ったコースター。

まだ含水率が高く、ひんやりします。

こちらは、富士市役所の皆様からいただいたスマホ立て。

やはりヒノキで作られています。

今回の実習の学生全員分と各研究室分にもいただきました。

重ねまして御礼申し上げます。

 

研究室に戻ると、学生たちは分担で道具の整理や土壌のpH測定を行っていました。

様々な良い経験ができ、充実した二日間の実習でした。

 

明日6/16(日)の農大では、キャンパスツアーが行われます。