5月10日(金)
例によって、世田谷の早朝。
道路脇には、黄色い粉状のものが落ちていますね。
これは、スダジイの雄花とその花粉です。
同じブナ科のクリの雄花と同じような匂いがあります。
また、棒状のものは、ヒマラマシーダーの針葉です。
これがスダジイ。
ドングリはおいしく食べられます。
研究室に6時前に到着。
道で拾ったクスノキの枝葉を水挿ししてみました。
続いて、今日の午後の実習の再確認をします。
三年生のゼミでは、検定試験などでもよく使われるレタス(キク科)の種子を使って、発芽試験もおこないます。
このレタスの種子は、アメリカ産。
通常のシャーレのほか、鹿沼土、普通土の2種類の床土も準備しました。
こちらは、カラマツ。
5月5日に長野で採取してきた枝葉です。
よく見ると、新葉が展葉し、ビニール袋には水蒸気が溜まっています。
光合成をして、水の蒸散もしているのですね。
このまま捨ててしまうのはしのびなく、再び水につけました。
こちらは、4月10日に奥多摩演習林で採取したカラマツ。
持ってきた時は葉はほとんどありませんでしたが、
一ヶ月が経過し、イソギンチャクのように葉が伸びました。
9時からは、院ゼミ。
今週は、M1の現時点での各研究テーマについて発表しました。
ちょっと時間を遡って、これは、3日前の農大キャンパス。
アカデミア前の中庭です。
表層の土壌を採取しました。
金色に光るのは、バーミキュライトです。
こちらは、正門前のイチョウ。
東京都の黄葉の指標植物にもなっており、せたがや百景にも選ばれています。
ここは、旧ビオトープ。
一年生の実習場所です。
これらの場所で採取してきた土壌は、それぞれ生重量を計ります。
左のビニール袋に入っているのは、先月、富士市のヒノキ林で採取してきた土壌です。
いずれも本日の実験実習ために、3日前にこのように下準備をしておきました。
生重量を計りました。
トレイの重さも計っておきましたよ。
計量後は、恒温機に入れました。
二日間置いて乾燥させたものを、本日の三年生の実習で使ったわけです。
その三年生は、13時に集合。
恒温機から土壌を取り出して、乾重量を計り、含水率を計算しました。
富士市のヒノキ林の土壌は含水率が高く、
構内の土壌の含水率は低かったです。
土壌には純水を加えて1時間振盪させ、
上澄みの部分で、pHを計りました。
これは、農大正門のイチョウの植え枡の土壌。
pHは6以上ありました。
また、富士のヒノキ林土壌は、pH4ほどでした。
土壌のpH測定と平行して、レタスの発芽試験も行います。
小さなレタスの種子を一つずつ並べていきました。🥬
これから数週間、適宜水を加えながら、観察をしていきます。