5月で17歳のお誕生日を迎えるももじろうは、ここ半年くらいの間、少しずつだけど確実に衰えてきて…最近は目がほとんど見えず、耳もほとんど聞こえなくて、足腰も弱り、1日のうち10分くらいヨタヨタと部屋の中をお散歩する以外は寝ているか、クッションの上でぼんやりしてる感じだったんです。
それでも食欲はあったので、老犬用のドライフードを水でふやかして潰してあげたり、流動食と缶詰を混ぜてあげたり、毎日あの手この手で栄養を摂れるようにしてきました。(それでも痩せてきた)
それが昨夜から起き上がることが出来なくなってしまったようで、ご飯の器に近付くことすら出来なくなってしまいました。
昨日の朝までは1人で立ち上がって、器からゆっくりのんびりご飯を食べていたのですが…。
仕方ないので昨夜からはコットンに流動食とお水を染み込ませて口元に持っていき、少しずつ舐めさせるだけで様子を見るしかなかったんです。(でも横たわった状態でペロペロと沢山飲んでいました!そして横たわりながらですが大小の排泄も出来ました。)
私はももじろうが、私たちが寝ている間に死んじゃったらどうしようと思うと心配で心配で、何度も様子を見に行って…それで眠れませんでした。
今朝私は病院に行かなければならなかったのですが、午前中のうちに、ももじろうが赤ちゃんの時から診てくれている動物病院の先生と電話でお話しする事が出来たので、気持ちは落ち着いていました。
ももじろうは高齢なので、今から体の検査をして「〇〇と〇〇の数値が悪い」と分かって治療をしても、もうきっとそれは、ももじろうにとって心地いい事ではない(注射や服薬など含め)可能性もあり、治療をしたからといって元気に回復して、また歩いたり出来るともいえないのではないか…先生は「それはずっと、さくらさんが側で見てきて分かってる事だと思います」と。
私は、ももじろうが人間でいうところの「大往生」に向かっていると思っています。
大往生とは、天命を全うして、苦痛もなく、安らかに死ぬことだそうです。
私はももじろうが15歳を超えた辺りから体のあちこちが少しずつ衰えて来たことを分かっていましたが、ももじろうは痛がったり、苦しがったりしたことはなかったです。
目が悪くなって耳が遠い、歩く時の足取りが、だんだんおぼつかない…それでも食欲はあり、抱っこすれば甘えて、お風呂に入るのも相変わらず好きそうでした。
だから私達家族はやれるだけのことはやっていて、ももじろうは、のんびりした晩年を過ごしていると思ってきました。
ここまできたら、病院で採血をしたり、レントゲンの為にバンドで固定されたりしないで、最後まで暖かい部屋でふわふわの毛布の上に眠っていればいいと思っています。
だけどやっぱり、いよいよその時が近いのかと思うと…心配だし、怖いし、寂しいし…なんとか持ち直してくれたりしないかな?と思ったり…
去年の桜が終わる頃
ももじろうは、来年もお花見出来るよね?
まだ大丈夫だよね?
ご飯いっぱい食べるし、ゆっくりだけど歩けるしね!
と夫と話していて、今年に入ってからは
この感じなら、5月の17歳のお誕生日も迎えられるよね?
ご飯食べるしね!
と、どんどん目標は先に設定されていっちゃう…。笑
とりあえず、今年も桜を見られてよかったね、ももじろう。
もちろん来年も再来年も一緒に見たっていいんだよ〜
ラクにイケるとこまでいこう。
起き上がれない犬くんを外に連れ出したことに賛否両論あるかと思いますが、私の気持ちは、ももじろうに桜を見せたい一心で、娘が生まれたばかりの頃使っていたベビーバスに毛布やクッションごとももじろうを入れて、連れて行ってあげました。
桜にお鼻を近づけたら「ニャ」と言って少しだけクンクンして、何度か舌をペロペロとして、ゆっくり瞬きをしてボンヤリ見ていました。
ベビーバスの中にはらはらと桜の花びらが落ちてくる🌸
何年か前は偶然頭の上に乗って、それをすかさず写真に撮ったなぁと。
あと、湿った鼻にも地面に落ちた花びらがくっついちゃうの。
抱っこしてるから、気持ちよくて寝ちゃってる。
帰宅してからもコットンに染み込ませた流動食とお水をペロペロといっぱい舐められました。
今はスヤスヤと眠っています。
心配なんだけど…
こうだったらいいんじゃないかな?と思うことを全部やってあげられてると思えているので、そこは苦しくないです。
聞いてくださってありがとうございました
たったこれだけの文を作るのに、泣けてきたり、色んな事を思い出して時間かかっちゃった
夜ご飯は老犬用高カロリーの缶詰を流動食と混ぜてゆるゆるにした物と、水分もしっかり飲めしました!
今もスヤスヤ寝ています。