道を歩いていたら、突然、占い師に
「あんたは明日死ぬよ」
と言われた。
「何言ってんの?
気持ち悪いなぁ...」
でも、気になったからお医者さんに診てもらったら、驚いたことに
「残念ながら...あなたは明日までの命ですね」
と言われてしまった。
信じられますか?
私は、これまで、すぐに死ぬなんて想像をした事もなかった。
「死ぬ」なんて、もっとずっと先の先だと思っていたんです。
知らぬ間に、涙が頬を伝わっていて...息苦しい.......!
......ある朝、私はこんな悪い夢で目をさましました。まだ早朝の6時。本当に怖い、悪夢でした。
前日、文学の授業で「死」について取り上げたので、それが心に残ってしまったのでしょう。
でも...ちょっと待って!
「死」は、ただの悪夢なのかしら?
皆さんご存知の通り、人は、性別も年齢も人種も関係なく、死ぬのです。
だから私たちは、「死」を、ただ恐れ、悪夢だと思わない方が良さそうですよね?
今日は、皆さんとこのフレーズについて、私の想いをシェアしたいと思います。
memento mori
メメントモリとは、古いラテン語で、英語の文学や映画、音楽で度々使われるフレーズです。
その意味は「死ぬことを忘れるな」
私はこれを、「人生はお金や贅沢品にまみれて生きるよりも、心を充実させて生きるべき」と解釈しています。
現在は素晴らしい科学やテクノロジーが開発されていますが、しかしながら、明日が完ぺきであると言う保証はありません。
実際私は、親しい友達を突然亡くすと言う経験を2度もしたのです。
彼らは共に30代の半ばで、心臓発作で亡くなりました。
その内の1人の友達とは、彼の亡くなる2日前に電話で話をしました。
最後の会話は「またねー。ご飯かなんか行こう。」です。
私は彼に頻繁に会っていたので、「またねー」とは「またね」であり、いつも「またねー」を繰り返して会っていたのです。
でもあの時から「またね」は意味のない言葉になり、私は彼に2度と会えません。
こんな事になるなら、もっと日頃から感謝の気持ちを伝えておけばよかったな....彼の酒癖についても1度は注意してもよかったかもな....どこでも変な踊りを披露するんだもの。
もう1人の友達は、私を救った友達です。
5年前、私は人生に疲れ、食事も睡眠も取れず、入院していました。生きる意味を忘れていました。
その時、友達は私を励まし、「さくらちゃんは1人じゃないんだよ、みんなついているから!」と言って、どん底の精神状態だった私を、彼が出来る限りの力で支え続けてくれたのです。
言ってみれば、命の恩人ですね。
私が退院出来ると、生活も少しずつ落ち着いてきました。
その時、突然聞いたのです。
彼が....亡くなったと....。
その日は私の誕生日の直前でした。
だから私は今も、自分の誕生日が近づくと、私の生まれた日と、彼の亡くなった日を想うのです。
生と死を、同じタイミングで...。
実際私たちは、生まれ落ちた瞬間、初めて呼吸をした瞬間から、死へ向かっていると言えます。
メメントモリは死が迫っている事を教えてくれますが、それは、メメントヴィヴァーレ、つまり生きている事を忘れるなと言う事だと思います。
私が友達の死から教えられたことは、全ての瞬間が奇跡だと言うことです。
昨日は過ぎ去ってしまって、もう2度と戻らない。
明日は来るのか来ないのか、予測も出来ない。
でも今日は、今ここに、目の前に、ほら、あなたの前にあり、感じることが出来るものです。
これこそが皆さんに与えられた最高のプレゼント(現在)、私たちはこの価値ある今を、大切にするべきなのです。
メメントモリ
メメントヴィヴァーレ
私は自分の選択を分かっています。
皆さんは、いかがですか?
エイジくん、そのだくん、ありがとう。